　NASAは、再び月に人間を送るアルテミス計画の前段階として、月の南極にある水の調査を行うことにしたようです。

New VIPER Lunar Rover to Map Water Ice on the Moon

https://www.nasa.gov/feature/new-viper-lunar-rover-to-map-water-ice-on-the-moon

　月に水がありそうだということは判っていて、それを実際に人間が利用できるのかどうか、2022年にローバーを月に送って調査するという計画です。もし、月面の下に利用できる水があれば、わざわざ地球から月に水を持っていく必要はなくなるわけです。また、月で水資源の探査活用の技術を確立しておけば、将来の火星探査計画にも役立つという目論見もあるようですね。

　月面基地の建設には、月の砂（レゴリス）を利用するアイディアが出されています。といってもコンクリートのように建材に使うのではなく、放射線を防ぐために建物の上にかけるような使い方みたいです。将来的には建材としても使えるようになるかもしれませんが、そのためにも水は不可欠でしょう。

　放射線対策ということであれば、JAXAの月探査機「かぐや」が見つけた三つの巨大な地下トンネルを利用する手もあるんじゃないかと思っています。問題は、まだ誰もトンネルの中を探査したことがないという点です。そのトンネルの奥に、私たちの知らない月の地下帝国が！　なんてことになったら面白いのですがｗ