タイタンで生命の兆候を探す



 NASAが土星の衛星タイタンの探査計画「Dragonfly Mission」(Dragonflyは、“とんぼ”のこと)を発表しました。


NASA's Dragonfly Will Fly Around Titan Looking for Origins, Signs of Life

https://www.nasa.gov/press-release/nasas-dragonfly-will-fly-around-titan-looking-for-origins-signs-of-life


 2026年に打上げ、タイタン到着は2034年の予定です。Dragonflyの探査車には、八つのファンが搭載されていて、ドローンのように飛行可能。タイタン表面を観測し、タイタンの起源や生命の兆候を探します。火星だけでなく土星の衛星でもドローンが飛ぶかもしれません。


 Dragonfly Missionは、木星探査機「Juno」や小惑星からのサンプルリターンミッション「OSIRIS-REx」と同じく、「ニューフロンティア計画」のひとつに採択されたミッションですが、最後までDragonfly Missionと採択を争ったミッションがあります。「Comet Astrobiology Exploration Sample Return (CAESAR)」です。その名の通り、彗星からのサンプルリターンを目指した計画でした。もし、こちらが採択されていれば、JAXAが計画に参加していたそうです。日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」で培った回収カプセルの技術が活用できるはずでした。少し残念ですが、JAXAでは、「火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration:MMX)」も動いているのでこちらに期待しましょう。MMXと聞くと、Pentium系の命令セットを思い出されてしまいますが(;^_^A、こちらは火星の衛星である「フォボス」あるいは「ダイモス」からのサンプルリターン計画です。

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