　2019年2月22日、探査機「はやぶさ２」が小惑星「リュウグウ」にタッチダウンしました。「はやぶさ」の時には、状況が掴めない事態に至り、カプセルが地球に届くまでサンプルがきちんと回収できていたのか分からない状態でしたが、今回はきちんとコントロールされた状態で、ほぼ確実にサンプルを回収できたと思われます。「リュウグウ」の表面に障害物が多く、タッチダウンできるスペースもほとんどないような状態で、よく制御できたなぁと、関係者の努力に拍手を送りたいですね。こうした経験は、今後予定されている月面探査や火星探査に役立つはずです。

　さて、これでサンプルの回収は完了しましたが、はや２のミッションはまだ続きます。今度はインパクターを使って「リュウグウ」の表面を削り取り、内部のサンプルを回収するお仕事です。インパクターは、はや２から切り離された後、小惑星表面近くで爆発し、弾丸を加速させて地表にクレーターを作ります。もし、「リュウグウ」に知的生命体がいたら、地球人による攻撃と考えるかも知れません((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ。

　小惑星の表面は、太陽風などによって風化していることは、はやぶさが持ち帰ったサンプルからも明らかですが、内部の土壌は47～8億年前、太陽系が形作られた頃と同じ状態を保っていると考えられており、そのサンプルを解析できれば、太陽系誕生の詳しい様子が分かるかも知れません。また、「リュウグウ」はC型、つまり炭素を含む小惑星に分類されており、もしかしたら生命誕生の謎を紐解く糸口になるかも知れません。

　予定は頻繁に変わっていますが、今のところはや２が「リュウグウ」を離脱するのは2019年末。地球帰還は2020年の予定です。たのしみですねぇ。

はやぶさ２の現在を知るサイト「Haya2NOW」

http://haya2now.jp/