はしやすめ ~ヒーローのありかた
先日のコミック・マーケットに参加したコスプレイヤーの一団に関して、ツイッターであるやりとりがありました。簡単に書くと、昭和ライダーのコスプレ合わせをしていた集団の中で、ライダーの仮面を交換したり中指を立てるポーズをした人たちがいて、それに対して早瀬マサトさんが苦言を呈したことに始まる一連のやりとりなのですが、それを読んでいて思い出したことがあります。
仮面ライダーV3の風見志郎役、宮内洋さんにお目にかかった時、「常にヒーローであり続けること」というお話を伺いました。子供たちに恥ずかしくない行動を常に心がけていると、そんな役者というより人間としての気構えを感じました。
確かに仮面ライダーを初めとする特撮ヒーローは、テレビの中だけの作り物です。でも、それを見た子供たちの心には、ヒーローとしてあり続けているわけで、そのヒーローがスキャンダルや犯罪でニュースになれば、子供たちの心の一部を殺すことになると言って良いでしょう。
コミケでライダーのコスプレをした人たちは、役者じゃない一般人だから、そこまで求めるのはどうか、という意見もあるでしょう。しかし、コスプレするということは、その作品、そのキャラクターのファンであるはずです。なぜ、好きなキャラクターを自らおとしめるような行動をするのか。そもそもコスプレは、そのキャラクターになりきることではないのでしょうか? であれば、コスプレであってもヒーローとしての心構え、ヒーローの魂も真似なければ嘘でしょう?
コミケやコスプレを否定するつもりは毛頭ありませんが、ヒーローのコスプレをやるなら中身も真似して欲しいものです。
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