　先日、JAXAの温室効果ガス観測技術衛星「いぶき２号」（GOSAT-2）が、プレス向けに公開されました。「いぶき２号」は、2009年に打ち上げられた「いぶき」（GOSAT）の後継で、いわゆる地球温暖化の原因とされる二酸化炭素やメタンを計測します。「いぶき２号」は「いぶき」よりも観測精度が向上しているほか、一酸化炭素のも観測可能です。一酸化炭素の分布や能動を観測することで、二酸化炭素が自然由来なのか、人間由来なのかといった調査に役立てることができます。※人間だって自然の一部だって言う理屈は横に置いといてください。

　「いぶき」や「いぶき２号」は、「京都議定書」や「パリ協定」に貢献するために作られ、運用されています。日本の国際貢献の一環ですね。こうした貢献は地味なので目立ちません。ロケットの打ち上げのような派手なイベントだけでなく、「いぶき」や「いぶき２号」、あるいは「だいち」（ALOS）や「だいち２号」（ALOS-2）のような、基礎基盤的な観測で世界に貢献していることをもっと報道してもらいたいものです。

　「いぶき２号」は、本年度中の打上げを目指しています。