報道ヘリの意味
西日本で豪雨による災害が発生してしまいました。
こうした災害が発生する度に感じることですが、テレビ局の報道ヘリって必要でしょうか? 確かに、被害状況を上空から見ることができれば、災害規模をビジュアル的に伝えることができるのでしょう。しかし、その一方で、報道ヘリの騒音によって生存者の救出活動が阻害されたり、他の救助ヘリや物資輸送ヘリの邪魔になる場合もあります。災害状況を知りたいという欲求を満足させるためだけなら、デメリットの方が大きい気がします。
報道ヘリの騒音については、阪神淡路大震災の時点で問題視されていて、報道協定で災害救助現場からは離れた場所(百メートルだったかな?)から撮影することになっていますが、逆に言えば、救助現場でなければ上空から撮影しまくりなわけです。
映画「ブルーサンダー」では、主人公機ブルーサンダーに消音装置が付けられていて、非常に静かな(隠密)飛行が可能になっていますが、現実ではそんなものありません。
一方、消防ヘリやドクターヘリには、JAXAが開発したD-NETを実用化した製品が搭載されていて、消防本部などで全機の動態管理が可能になっています。九州の豪雨災害ではこのシステムが活躍しました。また、D-NETにはタブレット端末もあって、自衛隊のヘリに搭載すれば、ヘリを効率良く運用して救助や救難などに利用できるようになっています。
報道ヘリは、こうしたシステムからは外れています。そもそもそうした意識もないでしょう。「知る権利」という御旗を掲げれば横車もまかり通ると考えているんじゃないかと思えてなりません。
私の個人的な意見を言えば、報道ヘリは邪魔だからどいてろよ、ということですね。
じゃぁ、どうやって被災情報を知ればいいのか。衛星があります。
JAXAでは、全球降水観測計画(GPM)による豪雨の観測結果を公開しています。
http://www.eorc.jaxa.jp/news/2018/nw180710.html
軌道にもよりますが、JAXAの陸域観測衛星「だいち2号(ALOS-2)」が観測できていれば、今後データは公開されるでしょう。
報道各社も、合同で光学衛星なり合成開口レーダー衛星なりを運用していけばいいんですよ。
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