失敗から学ぶ

 先日、|インターステラーテクノロジーズ(IST)の「MOMO」2号機が、打ち上げに失敗為ました。支援者として堀江氏が名を連ねていることから、世間的にも注目を集めていただけに、がっかりした人も多かったでしょう。


 個人的には、堀江氏は好きではありません。が、それとこれとは話が別で、なぜ失敗を喜ぶ人がいるのか理解に苦しみますね。それこそイーロン・マスク氏のスペースXだって、JAXAだって失敗しています。そこから、学んで経験をつんだからこそ、今があるわけです。今の人はあまり知らないかもしれませんが、H-2ロケットが立て続けに失敗した頃の|宇宙開発事業団(現JAXA)は、暗黒時代でしたねぇ。


 さて、今回の失敗には、さまざまな原因があるでしょう。私は、彼らの経験不足が一番多きかな? と考えています。ISTのサイトを見ても、メンバーはみんな若そうだし。サポートしているあさり氏とか笹本氏が一番年寄りなんじゃないの? という感じ。

 若いことは、それだけ情熱を注げるというメリットもありますが、設計や製造には、経験でしか得られないがあるんですよね。日本にだって、これまで小型ロケットを造ってきた技術者や液体エンジンに精通した技術者はたくさんいるはずです。ヘッドハンティングしろとまではいいませんが、引退した人の中にもまだやれる人たちはいるはず。そうした技術を持った人たちに力を借りるべきです。技術の蓄積とか否定している堀江氏の発言力が大きいと無理そうですが。


 そうでなければ、あとは時間と金をかけて、じっくりとエンジンの燃焼試験を行っていくべきでしょう。糸川先生のペンシルロケットのように、ダウンサイズして数をこなすか、フルサイズで時間をかけるか。いずれにせよ、費用はかかるでしょうね。それをいつ回収できるのか。ビジネスとしては難しい判断だと思います。

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