TRL

 EZ DO DANCE……って、それはTRF。TRLは、Technology Readiness Level(s)の略で、日本語にすれば、技術成熟度レベルというもの。あまり一般に認知された言葉ではありませんが、技術畑の人間なら一度くらいは耳にしたことがあるはず。

 要するに、「実用化までどのくらい?」という指標で、TRLが高いほど実用化が近いと考えられます。たとえば、大学のようなアカデミックな研究は、TRLでいうと1~3、一般的な研究機関ではTRL4~6、メーカーがTRL7~9の研究をしていると考えればいいでしょう。


 近年、いわゆる“出口指向”が叫ばれるようになり、特に国に近い研究機関では、TRLの高い研究が求められる傾向があるように思えます。TRLが高ければ、実用化、つまり研究成果が形になりやすいため、(特に公費が使われるような研究では)成果を強調しやすいからではないでしょうか。

 そうした研究も大切ですが、だからといって基礎基盤的なTRLの低い研究が重視されないことも問題かな。良く車の両輪に喩えられますが、どちらもバランス良く進める必要があるでしょう。そのためには、上の人にマネージメント能力が求められますが、はてさて。

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