「はやぶさ」のカプセル

 再突入で思い出したのが、実験用探査機「はやぶさ」で使われた小型回収カプセルです。あれって、ぶっつけ本番だった上に補償期間外だったって知ってます?


 はやぶさが打ち上げられる前、2002年に小型カプセルの実験が行われることになりました。「高速再突入実験機(DASH)」は、H-2Aロケットで打ち上げられ、大気圏に再突入して北アフリカに降下する予定でしたが、機器のトラブルが発生し分離に失敗。実験中止となりました。はやぶさの開発メンバーも折角アフリカまで行ったのに。

 そしてご存じの通り、予定よりも遅く7年も掛かって地球に帰還したはやぶさですが、回収カプセルの耐用年数は5年しかなかったので、設計した先生方はとてもハラハラしっぱなしだったということです。

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