OSAKAから始まる? 学生主体の世界
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「今回の話は、OSAKAから始まった学生の自治など、学生というものの社会進出を挙げることが多い川上作品ですが、そのあたりどうしてそうなっているのかと、そんな話ですね」
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「どうしてなんです?」
「そりゃあアンタ、アレよ。決まってるじゃない」
「アレ?」
「ええ、そう。アレよ」
「…………」
「……どうしてかしら……」
「また! またそういう無責任ムーブ!!」
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「ハイそこに座って話をしなさい」
「完全な取り調べ状態だわ……」
「でも何でOSAKAから?」
「ぶっちゃけるとOSAKAからじゃないわよ?」
「WHAT?」
「いや、以前から話してるでしょ? 自分の創作の原点はゲームの制作にある訳だけど、中学校時代にそれがクロニクルとホライゾンに分かれたわよね?」
「アーハイ、そんな面倒くさい過去話がありましたね」
「そうそう。それでまあ、ホライゾンの方は早々に挫折したわけだけど、そこで私は世界の作り方の勉強しつつ、ゲームのシステムを作る練習として自作のTRPGを作り始めた訳ね?」
「ありましたありました、そんな話」
「――で、やはりコレも話したと思うんだけど、世界観というか、TRPGの舞台となっているのはトレーニンググラウンドとしての教練場、つまり学校だったのよ」
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「……何かいろいろ言いたいですが、どうして学校?」
「そりゃまあ、中学生にとっては、そこが一番解りやすい”社会”だったものね」
「アー」
「小学校から中学校にアガった後って、ほら、自己の周辺の社会が激変するじゃない。それまで家の延長線上というか”近所”の、いつでも行けて入れる小学校から、何か目的がないと入れないような中学校に移ったときって」
「制服とか、そういう変化もありましたねー……」
「そう。校舎も一棟建てから二棟、三棟建てになったり、”部室”なんてあったりしてね。
そういうのって、あるものを感じない?」
「えーと……、まさか……」
「ええ、そうよ。――基地」
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「アー……」
「当時、TRPGあたりもだけど、”海外のゲーム”ってのが日本で注目され始めていてね。私なんかはウィザードリィの88版にハマったものだけど、アレ、初めのキャラメイクをトレーニンググラウンドで行うじゃない?」
「そうですね。キャラメイクを、そんな名称のシステムにすることで世界観を作ってしまう訳ですが、海外のゲームはそういうの上手かったように思います」
「名作”ファンタジー”シリーズも、キャラメイクは”ギルド”で登録だったものね。日本だと、やはりザナドゥかしら。ステージ0が地上で、各訓練所に100g払って能力値を”買う”っていうアレ」
「アレ、当時は無知だったからフツーに遊んでましたけど、今見返すと凄い理屈だってますよね……」
「まあそんな感じでトレーニンググラウンドとしての教練場がある訳よ」
「ある訳で……、でも何でそこが舞台になったんです?」
「? どういうこと」
「だってウィザードリィにしろザナドゥにしろ、トレーニンググラウンドは”キャラクターを作る場所”で、物語の舞台じゃないです。
教練場としての学校が舞台となるのは、何故です?」
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「それはね。幾つかの理由があるの。当初、自分の方としても、教練場としての学校があって、周囲に町があって、つまり城下町ならぬ学校下町みたいなものを想定していたのね」
「今で言う学園都市の小規模みたいな?」
「感じ感じ。――でまあ、いろいろ考えて見るわけ」
「どういう?」
「まず、レベルアップするとき、ウィザードリィだと宿屋で寝るわよね」
「そうですね。ザナドゥだと任意のフロアの寺院に入るとレベルアップです」
「そう。レベルアップという儀式をする場所が必要」
「? それが」
「あ、それだけじゃないの。武器を買うのは武器屋。魔法を買うのは魔法屋。……そんな商業施設が必要よね」
「アー、ウィザードリィだと術式は自発的に憶えますけど、ザナドゥだと”買う”んですよね。そこらへん、FF的な”術式も買う”は当時だと結構特殊です」
「マーマーそんな感じで。でもそう言った施設って、――学校で足りるんじゃない?」
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「学校で足りる?」
「そう。RPGに必要な施設って、学校に全部あるんじゃない?」
「武器屋は」
「金工室や木工室があるし、他、美術室や音楽室とかあるから、特殊術式も完備でしょ? 部活の中にもその生産を支えるものがあるし」
「レベルアップの場所は?」
「職員室で公的レベルを認定。実質レベルは学校で寝る」
「学校で寝る?」
「全寮制。――当時は、高校あたりだと結構あったのよね」
「アー……」
「ちなみに私が学生の寮というか”集合的な一人暮らし”を認識したのは、漫画”小山荘のきらわれもの”(なかじ有紀:白泉社:85~88)ね。まあコレは寮じゃなくて下宿的なアパートものだけど」
「また名作来ましたね!」
「うちが書く寮が”一人部屋か相部屋”感あるのって、多分これの影響だわ。神々とかホントにコレよね」
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「施設的には学校”有り”だと思います。では他の理由は?」
「ええ。私が影響受けたTRPGがルーンクエストだということね」
「? どういう?」
「スキルシステムよ」
「スキルシステムだと、学校に……」
「……アー、何となく解りました」
「言ってみて」
「キャラメイクしたら終わりの施設じゃなくて、スキルを延々と上げることが出来る生涯学習的な場としての学校ですね!!」
「そう。教練場というそもそもの意味だわ。ある程度出来上がったら追い出すんじゃなくて、無数のスキルを延々と習得し続ける場所。そういう学校」
「だとすると、学年って概念はあるんですか?」
「保護を必要とする学年までは学校内の寮。それ以降は外で学校が認定した寮や、自分で賃貸または購入した家に住む、みたいな?」
「身分は学生なんですね」
「というか、その世界で生活する際の身分証明として”学校在籍”がある感じ」
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「ちょっと話を外れますけど、何か、ルーンクエストに影響を受けたと言いつつ”レベル”って単語も出てますね」
「そうね。自分が思案していたのは、レベル制とスキル制の共存なの。
レベルが上がるごとに、蓄積していた経験値から新規スキルなどを獲得出来て、HPとかも伸ばせる、みたいな」
「普段はスキルレベルを上げられないんですか?」
「プレイしていると解るけど、冒険中にスキルレベル上げるって、まず無かったのよね。やはり1ミッション終えてから、みたいな。
だったら、レベルが上がりやすいシステムにして、スキルを獲得+アップ、みたいな風にすると、強くなる目標も立てやすいじゃない?」
「レベルが上がりやすいシステムって……」
「ええ。イースね」
「アー……」
「つまりレベルは、スキルとかを獲得するためにEXPを使えるようになるスイッチで、”獲得し終えた”と決めたら次レベルまでスキルなどはほぼ調整出来ない、というシステム。
ただレベルは上がりやすいから、冒険中もスキルの調整が出来ない訳じゃないと、そんな作りだったのね」
「レベルが楽に上がるなら、メリハリ着けてスキル調整出来ますね」
「一応、レベルが高いと幸運判定みたいなのが上がったり、耐久度も上昇するから、スキル調整しくじってても何とか出来る、みたいな話ね。あと――」
「あと?」
「ミッションのクリア状況などによって公的レベルが上がって、つまり社会に知られるようになるわ。これによって、スキルや能力値とは別なんだけど、似たような恩恵が得られるようになってるわね」
「アー、通行が楽になるとか物品購入の優先権とか」
「そういう感じ。まあこんなのやってると”重くなる”んだけど、世界の作り方を知解するために、歴史や人類史などを調べるトップダウン的な方法とは別に、こういう、社会を再現していって世界を作るというボトムアップ的な方法は手応えもあって楽しかった訳」
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「他、学校であるという理由は?」
「ええ。さっきの二つ、学校で施設が間に合うということと、生涯学習の場で有ると、そういう風になったら、どういうことが発生するかしら」
「えーと、要するに、学校が社会的な機能を有して、そこに冒険者が様々なレベルで常駐する訳ですよね……」
「……軍政に要素は近いと思いますけど、そこに”国”や”都市”のような政治機能が求められるんじゃないでしょうか」
「そう。そこでアレが出てくる訳よ」
「何です?」
「総長連合と生徒会」
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「アー……」
「すでに条件は整った”学校”という存在を、国家、自治都市レベルまで引き上げるには、外交と内政、そして防衛力が必要だわ」
「だとするとまず、生徒会ですよね」
「どうしてそう思うの?」
「生徒会は現実に存在しているからです。何処の小学校、中学校にもありますし、それより上の学習機関にもありますから」
「そうね。生徒会は、つまり外交や内政の担当組織として機能するわ」
「じゃあ、総長連合は何処から来たんです?」
「――もう解りきった話だけど、80年代あたりの不良漫画からよ」
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「不良漫画……、懐かしいですね」
「昔の不良漫画って、すぐに”誰がテッペンか”を競って抗争していくような、戦争物やスポーツものみたいなのが多かった……、と、そんな風に思ってるのよね」
「そういう意味では不良の日常を描く”ビー・バップ・ハイスクール”や”湘南爆走族”などは新時代感ありましたね」
「そう。80年代後ろあたりからは、不良がファッションやライフスタイル? みたいなの面も持って、いろいろなものが広まっていくけど、でもちょっと目を離すとすぐに”日本一を狙う抗争モノ”になったりするのよね」
「当時の観測範囲の話です」
「でもまあ、それってつまり、対内警備と対外防衛力・攻撃力として捉えられる訳」
「確かに、ストレートにそうなりますね」
「そう。それと同時に、警察とか自衛隊なんかの資料も買って、どういう組織構造が必要か、とか、そういうの割り出してね」
「中学生になったばかりの小僧が警察や自衛隊の資料本買うとか……」
「今だとケッコーあるじゃない? 擬人化や少女化とかも含めていろいろ。当時はガチだったり、まだ安保闘争の空気感あったから、書店のオヤジにチョイと心配されたりもあったわね……」
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「じゃあついでにここで聞いておきたいんですが、何で”総長”なんです? 普通は番長よね」
「さっきの話にも繋がるけど、私が中学校になるあたりだと、ジャンルとしての”番長モノ=日本制覇を狙う不良”は廃れて”不良モノ=ライフスタイルとしての不良”になってきていたの」
「番長という言葉や概念自体自体が古くなっていた訳ですね」
「個人の観測範囲の話です」
「それ、私が使うべき台詞なんですけどね……」
「まあそんな感じよ。ただ、ね?」
「ただ?」
「私達の時代では、”番長”って、既にギャグ的な、今いると”時代的にちょっと勘違い的な存在”みたいな扱いだったのね。レトロ感というか。
でもそれを利用したキャラ立てを行う作品とかもあったの。
迷惑キャラとかアニキキャラとか、そんな感じでね」
「アー」
「だからそう言った"過去にあったジャンルとしての栄光”が現実のものとしてあって、それが今風になっているようにアレンジしたらいいんじゃないかしら、って」
「それで総長連合なんですね? でも、何で総長なんです? 番長連合じゃないんですか?」
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「私達の時代では”番長”が古くなっていたけど、日本の学生が各地で覇を唱えた場合、別に、物理的な力だけではなく、いろいろな能力や主義を持った連中が立ち上がると、そう思った訳」
「だとすると……」
「番長モノだと、たとえばそういうのは”●●番長”とか、そういう名称ルールで呼ばれるでしょ?」
「ああ、射撃番長とかセクシー番長とかハイレグ番長とか、そういう」
「それ全部アンタのことじゃないかしら……。
でもまあ、そういう呼称をする連中がいたとして、では彼らを束ねる番長は、どういう呼び方になるのかしら」
「えーと……」
「……総番長!!」
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「そう。全部を総べるという意味で総番長。
そして総番長が生じた状態で、時代的に”番長”が古くなったならば、別の呼称へと変わると考えたのね。
●●番長達は、世代が変わったりもして、個性よりも役職化して。
総番長は、それら役職を総べるために”番”の字が消える」
「総番長は”総長”となり、各番長達は下部組織の”長”となる、と」
「そう。そして組織の呼び方は各地でいろいろ発生するけど、効率化が進んだり、汎用性を持たせると言うことで、便利なボックス的呼び方になると考えたの」
「”総長”に”特務”の発生ですね!」
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「そうね。そして総長側と生徒会を比べたとき、総長側に足りないものがあるわ。
――それが”副会長”に該当する役職」
「アー、生徒会長が大方針を決めて、それを指揮したり交渉に出る副会長ですね。ある意味、実働の要というか」
「総長の下にいるなら”副長”よね」
「アー……」
「つまり私の世界だと、学生の勢力が立ち上がるとき、初めは生徒会主導で、そこに総番長の番長連合が合流。
連合は、生徒会と同じ権力を有していると見せるために”副長”を有して総長連合を名乗る、という感じね」
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「なお、総長連合という呼び方には、三つの発生があると思ってるの。
一つは、地域によって学校単位や小地域単位での”総長”が多々存在していた場合。
東京とか大阪なんかの大規模人口の地域だとそうなると思うんだけど。
多くの総長達をまとめていって、実際の意味での総長連合=総長達の連合が出来、組織化してった場合」
「総長連合がホントに”総長の集まり”だった場合ですね」
「ええ。
この場合、各総長は自分の支配地域における”番長連合の長”としての”総長”よね。
でも、この場合でも、世代が変わって行けば総長達や、麾下の番長達が引退するわ。そうなると●●番長みたいな個性が消えて対外的に弱くなるから、代替わりする中で特務や副長など、他地域に合わせた組織体制を作ると思うの」
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「もう一つのパターンは、どんなものです?」
「もう一つは逆。人口の少ない地域だと、番長達が争ったり、対外的な脅威に立ち向かうために早くから番長連合が出来上がると思うの」
「狭い地域だと回転早そうですからね」
「そうそう。でもやはり、そういった地域でも代替わりすると番長達が引退して、これまで個性で保っていたものを役職、組織化する必要が出るわ。
特に小規模な地域だと、早期に”公的に通用する組織に変える”が起きやすいわよね」
「アー。歴史的に、小国が大国の法律や政治体制を参考にしたようなアレ」
「そう。そして小規模地域での総長連合化が生じると、何が起きるかしら」
「えーと……」
「……小規模の総長連合が多数発生して、それらが統合されて巨大な総長連合が出来るんですね!」
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「そう、それが第三の発生。
大規模の総長連合と小規模の総長連合が発生するシークエンスが出来ると、自動的にその循環が始まるの。
こうなってくると、何処が始まりか、とか、解らなくなるのよね」
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「そういう発生の歴史があると”総長連合”なのよね。
総長連合という呼び名がまず先にあるとしたら、下の特務達は、例えば”諜報総長”とか”裁判総長”とか、生徒会における”●●委員”みたいな意味合いで”総長”が使われていると思うわ。
そして今の総長役は”大総長”とか呼ばれるの」
「それもそれで濃いめの世界観として面白そうですね……」
「アニメだと、登場したときに白文字テロップで”●●総長 ナンタラ”みたいな紹介が出そうよね」
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「他の呼び方は、あると思いますか?」
「実の所、総長連合以外の”正式かつ対外的に強い”名称が作りにくいのよね。
正確に言ったら、代替わりして組織化したならば、特務の集まりだから”特務連合”で、特務連合の指揮官を総長、副指揮官を副長と呼ぶんだと思うんだけど」
「何となく、弱くなった気がしますね……」
「第四特務の私に喧嘩売ってんの?
――ってイキった処で、実際、”番長”や”総長”に対して”特務”は弱そうよね」
「生徒会よりも下に見える可能性もありますね」
「そう。戦闘組織がソレだと駄目よね。
だから”総長”と”総長麾下の連合組織”という意味で”総長連合”という意味もあるわ。
特に、番長達を統一したりとか、そういう歴史の無い新興勢力なんかは、外から組織体系を参考にするから、そうなるわよね。――武蔵とか」
「アー、対外的な武力組織の発生が出来なかった地域、みたいな」
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「まあそんな感じで、生徒会と総長連合が出来たら、自分の中で、教練場としての学校が急速に自治組織や国家化していったのね」
「アー確かに」
「――で、それが自作TRPGシステムの中でどうなっていったかは別の話として、自分の作品の系譜としては、ほら、以前にアレの話したでしょ?
判定システムを組み込んだ小説の雛形として”剣神壊”」
「ありましたねえ! あれも、そのルールの世界な訳ですよね」
「そうそう。だから”学生自治の世界”を書いたのは、OSAKAが初めてじゃなかったの」
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「じゃあ、どうしてOSAKAで学生自治を導入したんです?」
「いや、それはもう今さっき言った通り。
”判定ルールの世界観”だから」
「??? どういうことです?」
「ええ。判定ルールを組み込む際、そのルールの参考としたのは”剣神壊”でも使ったGENESIS-TRPGSYSTEMだったの。
それは学生自治がある世界で、これを書いて置くことは、あることに役立つと思ったのね」
「何です?」
「――ホライゾンを書くこと」
●
「アー……」
「ホライゾンは判定ルールで書かなかったけどね? でも、学生自治の世界を一度確かにしておくことで、後の布石にもなるし、やっておくべきだと思ったのね。
それに、うちの判定系のシステムは世界観とくっついているから、判定系システムだけ入れて学生自治の要素を入れないと、齟齬が起きる可能性もあったの」
「アー、スキルを何処で憶えるんだ、とか、そういう疑問が出てきますね」
「そうそう。だから思い切って、システムだけじゃなくシステムと密接な世界観も導入したのね」
「私達はそういう齟齬を全く気にしませんけど……、それはうちが本家だからですね」
「うちに”判定ルール”が持ち込まれても全然大丈夫、って話よね」
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「そういう意味では、都市の中でも日本系の要素がある都市、……OSAKAやDT、TOKYOなどは、ホライゾンに繋がる系譜に入るんですね」
「感じ感じ。しかしOSAKAは群雄割拠の後の時代、東西分裂の時代で、TOKYOなんかは、”ライフスタイルの一つとしての不良”なのよね。
ちゃんと、時代的に、あり方が変化しているわけ」
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「ちょっと話がズレますけど、うちの場合、総長連合は群雄割拠なんでしょうか、ライフスタイルなんでしょうか」
「うちの場合、歴代としてはライフスタイル系だったのが、三河以後、他国と動揺の”番長による全国制覇”になったから、各国は警戒するわよねー」
「実力にかなりの疑問詞つけられたのも、そういうことですね……」
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