企画書の話・後編

「今回の話は、かなり前にやった企画書の作り方ですね。憶えてます? いや、憶えてなくても大丈夫! 今回のチャート式みたいなアレを埋めていくと、自然と企画書が出来ています。……自然と? まあ作家さんや編集者必見! そんな話ですね」


「そういう訳で、本人出て来て話すとムサ苦しいから代役来たけど、マー企画書の話の続きね」


「まさかこんな処で駆り出されるとは思いませんでしたが、こういうの、ネシンバラ君じゃないんですか」


「プハ! アイツ書くのって、ジャンル名”あたおかファンタジー”だから、駄目じゃないかしら。ともあれまあそんな処で、企画書ね」


「企画書って、何のために作ると思う?」


「え? 担当さんに”これから書くモノ”を説明するためじゃないんですか?」


「それだったら同人やってるだけの私なんかには不要でしょ。企画書はね、――自分の中にある”やりたいこと”を捉えるために作るものなの。

 担当に説明するも何も、自分がそれを理解してなきゃ駄目だものね」


「…………」


「……真面目な話が来たので、ちょっと言葉を失いました」


「アンタ後で憶えておきなさい。

 ともあれまあ、決めておくべき事って、何なのよ、ってことね。

 企画書の書き方が解らない、って人の大半は、この項目が解らない人だから、とりあえず基本的なことを列記するわね」


・タイトル

 :作品タイトル

・フォーマット

 :どの媒体で出したいか

 :ターゲットも含む

・ジャンル

 :その作品を一言で言うと?

・テーマ

 :全体としてのウリ

・コンセプト

 :その作品の中にある諸要素のウリ

・イメージ

 :その作品でビジュアル的に伝えたいこと

・ストーリー

 :その作品のあらすじ

・設定、プロットなど

 :補完説明部分


「大体こんな感じ。人によって書き方は違うし、企画書っていうといろんな業種や立場によっても書くものでそれぞれ。だから伝えたい内容によっては前後が入れ変わったり、追加項目や削減とかもある感じね。

 でも小説の場合、これ見て何やるか解らない担当がいたら、その方が問題じゃないかしら」



●タイトル


「じゃあ各項目の説明ですけど、”タイトル”は……、まあ、タイトルですよね」


「仮題でいいから気楽にね」


・仮題として適当に。



●フォーマット


「フォーマットって言うのは?」


「出版社に拠っては複数レーベルあるし、電撃ではボーンデジタルとか、電書のみの形式もスタートしたでしょ? また、先行して投稿サイトなどで連載したいとか、そういうのもあるから、この項目を必要とする感ね。

 なお、媒体を決めると、大体のターゲットも決まるから、ここで書いておくといいわね」


「ターゲット? 狙撃対象のことですか?」


「ジェノサイドシャーマンの攻撃は果たして狙撃と言うのかしら……。まあそれはそれとして、ターゲットっていうのは、これを読ませたい対象読者。

 想像で良いし、理想、希望でいいわ」


「ターゲットの区分的なものというのはありますか?


「フォーマットが決まると、大体年齢層や、書店派・スマホ派、みたいなのも決まるでしょ?

 あとは”ファンタジー好き”とか”ソシャゲ好き”とか”ラブコメを何となく読みたい”とか、そういう属性やヘキを考える感ね。

 ”年齢層・何を好む人達か?”

 ってくらいかしら?

 ただ細かくしていくとマニアックになるから気を付けるのよ?」


「この処でいろいろ増えましたからね……!」


・レーベル

・媒体(文庫、新文芸、デジタル)

・先行のweb連載の有無など

・ターゲット(対象読者:年齢層・何を好きな人達か?)


「こんな感じかしら。想定出来るページ数を書いておく、というのも有りだけど、このコラム書いてるヤツがそこらへん無視だから気にしなくてもいいと思うわ。ええ、結果は気にした方がいいけど」



●ジャンル


「ジャンル……、ラブコメとかアクションとか、そういうのですか」


「場合によっては一言で言えないから、そういうのは”一息で言う”くらいの感覚で良いわ。たとえばうちらとか、ジャンル的には一言で言えないものね……」


「強いて言うなら異世界ものというか、ファンタジーですかねえ……」


・一言で言えなければ”一息で言う”くらいの感で。



●テーマ


「……何か大きく出た感ありますね。テーマとは……? そんな感じですが」


「簡単に言えば、自分がその作品で、業界や読者達にどういう影響を与えたいか、って処ね。主語はどんだけデカくてもいいわ」


「コツはあります?」


「テーマを二つ以上書いて、合成するの。テーマって大仰しいから、それを二つ以上並べて合成すると、急激に特殊感出るの」


「例えば?」


「キャラと世界観を分けて考えるのは常道。またガジェット、謎解きとか、そういう仕掛けの部分にテーマを持たせても良いわね。

 つまり私で”日常モノ”を書いて”楽しませたい”場合、”境界線上のホライゾンにおけるマルガ・ナルゼ(魔女)の日常”ってことになるから――」


・キャラ

 ”魔女の日常ネタで読者を楽しませたい”

・世界観

 ”戦乱の航空学園都市の生活で読者を楽しませたい”

・ガジェット

 ”ファンタジーの同人活動を書いて読者を楽しませたい”

 ”狙撃や飛行性能ある機殻箒によるアクションで読者を楽しませたい”

・謎解き

 ”末世や二境門という怪異を追うサスペンスで読者を楽しませたい”


「とか、これだけ出てくる訳ね。こういうのを二、三合成するだけで、テーマは特殊化するわ。なお、キャラについて語るのは基礎として、それに何を付け加えるか、だけど、大体こういう方向性があると思うの。


・世界観の言及を加える=緩め、日常系

・ガジェットの言及を加える=ハード、アクションや深掘り系

・謎解き=非日常系、サスペンス系。


「今回の場合、キャラと世界観を合成すると、

 ”戦乱の航空学園都市で生活する魔女の日常ネタで、読者を楽しませたい”

 となるし、キャラとガジェットと合成すると、

 ”魔女の同人活動の日常を書いて読者を楽しませたい”

 ”戦闘用の機殻箒を持つ魔女のアクションと日常で読者を楽しませたい”

 となるわね。そして謎解きだったら、

 ”魔女による、幾つもの怪異を追うサスペンスで読者を楽しませたい”

 となる訳。

 始めの、キャラだけのものよりも具体的になったし、特殊性が上がるでしょ?

 特殊感が足りないな、とか、担当が何か言いそうだな、と思ったら、もう一つ、二つ合成していく感じで」


「……合成は特殊化の一歩目、というのは、憶えておきたい処ですね……」


「なお、長くなるならそれはそれで。複数のテーマがあるなら、それでもいいわ。でも小分けにし過ぎると、後の”コンセプト”と被るから気を付けてね」



●コンセプト


「コンセプトっていうのは、何です? ええと、トーリ君のは……」


「アレはコンセントよ。

 でまあ、コンセプトっていうのは、その作品でやりたい事。ネタって言ってもいいかもね」


「テーマとどう違うんです?」


「テーマは自分が読者や”外”に届かせたい事。

 コンセプトは作中内で自分がやりたい事。または書く内容。

 テーマの深掘りでもあるし、テーマに書き切れなかったことの補足でもあるわね」


 ジャンル:一般的な大枠説明

 ↓

 テーマ:作品単位としての説明

 ↓

 コンセプト:作品内の個々要素の説明


「――深掘りの度合いとしてはこんな感じかしら。

 コンセプトは、作品によってそれぞれだろうけど、箇条書きで5~10挙げられれば充分だと思うわ」


「そんなに挙げられない……、という人もいると思いますが」


「深く考えすぎよ。主人公は男? 女?

 男だったらこう書けば良いの。

 ”男主人公が話を進める”

 それが女だったらこう書けば良いの。

 ”女主人公が話を進める”

 ってね。

 他にも、季節はいつ? それが言えるなら、

 ”作中の季節は●●の時期である”

 って書けばいいの」


「そんなのでいいんですか!?」


「担当はそのタイトルについての知識がゼロスタートなのよ。そして自分としても、その作品を捉え直すためにも、ありきたりの事こそ書くべきだわ。場合によっては”この話、ありきたり過ぎない……?”って考え直す事にも繋がるし」


「アー……、確かに企画書は、そのタイトルについて知識ゼロの人を対象にしてますからね……」


「そう。そしてその上で、

 ”この作品独自のネタがあるぞ”

 ”このネタならば他には負けない”

 ”このネタは書いていてウケると思う”

 って言う”この作品だけのネタ”や”自分だけの強み”があるだろうから、書いて頂戴」


「そういうのが無い場合は……、って思いましたけど、無いなら書く意味が無いから、そもそもここまで辿り着いてませんね……」


「Web連載だと自然発生的にそういうのが生まれることもあるだろうけど、企画書スタートの執筆だと、そういうのがあってこその企画書よね」


「コンセプトの箇条書きですが、書くコツってありますかね……」


「そうね、書き方をシンプルに考えて。基本は、

 ・”●●が■■する”

 ・”●●は■■である”

 という、単純な文章を作れるようにするの。

 たとえば、キャラや、舞台となる場所とか、そういう”主語”はすぐに思いつくでしょ?」


「まあ、ええ、そうですね。思いつきます」


「じゃあまず主語としてこれを考えて」


・主人公

・作中で何が起きるか

・何処が舞台か

・いつの期間の話か

・この作品だけのネタ

・この作品に対する自分だけの強み


「あれ? 何だかビミョーに5W1Hみたいなアレですね……」


「まあそんな感じね。

 ではそれらが、作中で、

・どのようなものであるか

・どのような行動をするか

・どのような情景を見せるか

 を書けば良いの」


「じゃあ、さっきの、

”魔女の同人活動の日常を書いて読者を楽しませたい”

 このテーマの場合は?」


・主人公は魔女である

 ※主人公の説明

・魔女が同人活動をする

 ※作中で何が起きるかの説明

・舞台は航空学園都市、またはその中の執筆場所やイベント会場である

 ※何処が舞台かの説明

・作中時期は春から夏。夏のイベントで終了する。

 ※いつの期間かの説明

・突然起きる戦闘によるサークル争い

 ※この作品だけのネタ

・現役同人作家による、リアルな魔女の同人活動を書く

 ※この作品に対する自分だけの強みの説明


「こんな感じになるかしら」


「ホントに、作中でやる要点を箇条書きにする感じですね……」


「それによって、こっちとしても自覚的になるし、足りないものや大事なものに気付くのよね。

 これらは”総量が読みにくくならない”なら、何個あってもいいわ。

 たとえば他キャラがいるならば、

 ・●●なパートナーがアクセントになる

 ・他の作家や読者との交流もある

 とか、そういうのつけていく感ね」


「ええと、この中で一番大事なのは、何ですか?」


「それは担当さんや書き手次第じゃないかしら。


・主人公が大事な場合

 =発明クラスの主人公創造や、強力な誇張を必要とする。

・作中で何が起きるかが大事な場合

 =構成力や展開の発想力、筆力を必要とする

・舞台が大事な場合

 =設定力、世界観の発想力を必要とする

・いつの期間かが大事な場合

 =作中内スケジュールやイベントの発生管理を必要とする

・この作品だけのネタが大事な場合

 =同ジャンル内における他タイトルとの差違を必要とする

・この作品に対する自分だけの強みが大事な場合

 =上記全ての独自化を必要とする


 ぶっちゃけ一番大変なのは主人公。今の時代”誰も見た事が無い”個性の主人公を作るのは大変だものね。

 次は”この作品だけのネタ”よね」


「こういうの何か上手く思いつく方法、ありますかね……」


「さっきやったじゃない? ”合成は特殊化の第一歩”って。

 つまりゼロから考えようとしないで、この内容に対し、自分は何を加えたり、または減じたり出来るかな、って考えるの。それはもう、全く関係ないものでもいいのよ。ただ――」


「ただ?」


「大事なのはこう考える事。何もかも”全く関係ない”ものではなく”関係させるのが作家の仕事”ってね。解りやすいのは戦闘、政治、法律、商売、恋愛とかの王道。続いて兵器や乗り物、道具なんかのガジェットね。”そういうものが必要な世界、キャラ”を作ってしまえば、その作品だけのネタは確保出来るわ」


「なお、やはり至難だけど、条件次第で一気に楽になるのが、”自分だけの強み”押しよね」


「どういうことです?」


「たとえば書き手が何らかのプロや経験者、得手であった場合、その視点で書けばいいの。

 私は魔女、アンタは巫女でしょ? その知識と経験を組み込んだ話を書くのは、他の人には出来ないので主人公も事件も”誰も見た事が無い”のが出来上がるけど、でも私達からすると、呼吸と同じよね? そういうこと」


「アー……、確かにそれはそうですね……」


「まあそんな感じ。コンセプトの部分は人にも拠るし多岐に渡るから一概に言えないんだけど、最低限上記のものがあれば”解る”んじゃないかしら。

 ちなみに作者(川上稔)のコンセプトは、たとえばファン学の場合、こんな感じよ。ちょっとネタバレの箇所とか削るけど、大枠通じるわね」


-------------------

■コンセプト


・登場人物はメイン女性。設定的に、男子は支える側。

 :女子の友情、対決もあるが、緩い部分がメイン。メリハリの強い作り。

・一巻あたり、中編2,3本で構成する。

 :アニメで言う「四話まで見てよ!」を三つほどで一冊が終わる形。

・地元にダンジョンが生えた事から生じる、世界の変革や、それを巡る先兵としての学生達の勢力争いを、しかし「緩め・ポップ」で行く。

 :それがあることで社会がどう変わったか、または変わっていくか、というのも見せて行く。但しこれはフレーバーであり、主にすると地味になるので、それは避ける。

・全体的なデザインは”日本発・最新・王道”。日本でなければ出来ない上で、新しく、好まれやすいものを出す。

・ダンジョンもので、RPG的なステータス、スキルなどが存在する世界。それを限界まで利用した生活や、システムの抜け穴を利用するなど、遊び的な部分も多く提示する。

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「今まで言ってきた事をスッ飛ばすような長文振りですね!」


「でもまあ、”主人公・物語・世界観・この作品だけのネタ・自分だけの強み”を伝えてはいるのよね。カオス上限としてはこのくらいでもいいし、上手くまとめられないならシンプルに立ち返ればいいということで、了解しておいてね」



●イメージ


「コンセプトでかなりガッツリやりましたが、この、イメージというのは?」


「ああコレ、ここ数年で必要だと思って加えてる項目なんだけど、たとえば挿画とかアニメになったとき、どういう絵が必要になるか、ということ。

 つまりアートの方向性や、描かれていくものの概要ね」


「コンセプトに似てそうですね」


「そうね。コンセプトが内容を示すものならば、こっちは挿画やアートとして描いて欲しいものを並べていく感じ。別に描写とか必要ではなく、要素を書けばいいから。

 たとえば”軍隊”とか”花畑”とか、地名とか、そういう一語でもいいの。まずビジュアルとしてそれが必要だと思うなら、書いてね」


「でもそれ、思い浮かばないタイプの人もいますよね……」


「そうね。でもヒントはもう作ったでしょ? コンセプトで”舞台・期間”は明確にしたわけだから。

 ”●●の期間中の■■(舞台)に立つ主人公”

 とでも書いておけば、担当さんには充分通じると思うわ。

 たとえば、

 ・満開の桜並木の下、登校する主人公

 ・放課後の学校の階段でヒロインと向き合う主人公

 とか、ね」


「書ける人は、それこそ日常のイメージや、戦闘中とか、行動中の描写を描けばいいわけですね。ガジェットの詳細なんかもここで」


「一種の文字コンテよね。担当さんによってはイラストレイターで誰がいいか、とか、想像するフックになると思うわ」


「ちなみに作者の場合、ファン学ではこんなイメージを企画書に書いてるわ。


----------------------

・活気づいた商店街と学校、モールと自然という郊外の地方都市。そこに公的管理されたダンジョンというギャップ。

・キャラクターはどれも単純な人間ではなく、ダンジョンの影響で”想像物が宿った姿”。

 よく見るとケモノ耳があったり、モンスターや英雄、アーティファクト、怪異や都市伝説が宿っている。

・企業ブランドの学生服=タクティカル、テック系を織り込んだ「変形して戦闘用になる制服」。

 :制服が変形(セーラーがブレザーに変形とか)は、既存タイトルで無かった、と思います。

・現代化されたファンタジー武装を、スポーツ用品のように提げて市外を行き来し、ダンジョン攻略や相対する学生達。

・男性は皆、ダンジョンの影響でケモ系やSDモンスター化してしまっている。

・各期、季節ごとのランキングを巡ってガチ争いする学校や企業、キャラ達。

----------------------


「何か、設定しか書いてないような……」


「まあそういうもんよね……」



●ストーリー


「ようやくここでストーリーですか……」


「そうそう。あらすじ的な簡易なものね。でもここまでA4で考えてみて。四十行だとしたら、


・タイトル

 :1行

・フォーマット

 :1、2行

・ジャンル

 :2,3行

・テーマ

 :2、3行ほど

・コンセプト

 :10行ほど

・イメージ

 :10行ほど

・ストーリー


 大体、まだ下に5、6行余ってるんじゃないかしら。

 そこに書き込めなかったり、各項目の行開けて読みやすくするなら、別紙で一枚、ストーリーで埋めてみるのも有りね」


「アー……、つまりここまで全部、A4の40×40くらいで一枚か二枚に収まるように作っていたんですね?」


「そういうこと。このストーリーまでを含めると、やりたい事や売り文句が並んでる、と言う事になる訳。

 なお、最初に”あらすじくらいでいいので”って担当さんが多いように、このストーリーについては行数制限無しで考えても大丈夫。

 じゃあ、ストーリーを書いたら、それで企画書としては大体アガリね。

 お疲れ様、という感よ」



●設定、プロットなど


「あれ? 設定やプロットなどは?」


「それは企画書としては補足になるの。だから別ファイルで作るといいわ。

 企画書は、担当さんが使う場合、それをもって出版会議とかを通すのに使う訳。そのとき、偉い人達からいろいろ質問受けるから、応答のフックとして使うのね。

 偉い人達はまず”それが完成出来るかどうか””それが商品として価値があるかどうか”をを計るから、まずはこれまでの部分が大事。

 他の設定やプロットなどは、この企画書の補足説明で、そこまで会議では必要じゃないということね。あったらあったで議論の説得力に繋がるけど、必須じゃないわ」


「えーと、じゃあ、設定やプロットは……」


「それはまあ、別の機会ね。今回は企画書の部分、ということで。――まあここまで長文、御付き合い有り難う」

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