『激突のヘクセンナハト』ノベル&コミックの同時展開!

「今回の話は、ヘクセンという”魔法少女モノ”を始めたのは何故か、という話と、作中でどのようなネタを見せているのか、また、コミックではそれがどう表現されているのか。無茶設定と無茶作画。そんな話ですね」


「えーと、まあいろいろ言う前にヘクセンってどんな話です、か……?」


「月に住み、いずれ世界を滅ぼす”黒の魔女”を倒すため、彼女が設定した対決権を巡って、世界中の魔女がバトルする、という話ね。デスゲームではなく勝ち抜き戦」


「魔女のバトルものだとすると、フツーにあるような……」


「武装がチョイと違うのよ。対月面、航空戦闘を目的とするため、魔女の武装は以下の仕様となってるの」



・ノーマルデヴァイス

:魔女の用いる第一の杖。

 主に近接用で、全長5mを越える。



・マギノデヴァイス

:魔女の用いる第二の杖。

 強力な攻撃を叶えるため、全長500m超が基礎である。



「……無意味に大きく出ましたね」


「魔女で力を持っていれば、基本のパワーが一般とは段違い、という設定なの。

 だから魔女同士のタイマンで音速越えたり東京湾ブッチするかと思ったら、マギノデヴァイスの撃ち合いでは大陸間砲撃とか極点間砲撃とかするわ。

 それらの動力が魔女の”意気”と繋がった”フロギストンハート”だから、作中のキーワードは”ハートを破壊された魔法少女は敗北となる”ね」


「ああ、そういう体育会系のノリで……」


「――でまあ、コラムのタイトルに戻りますけど、ヘクセンは、剣康之さんによる電撃大王でのコミックがホントに同時展開という、ちょっと珍しい流れでしたね。開始のタイムラグがほとんど無いという」


「原作はこっちが書いてたけど、開始時に全て渡してあって、そういう意味ではペースもほぼ確だったのよね」


「でもどうしてそういう流れに?」


「いや、某イベントで剣さんに会った時に川上さん何かいい原作ないですか的な話になってね。でまあ、ヘクセンの企画書と粗いプロットがあったから、それを仕上げた訳」


「…………」


「……思った以上にご近所付き合い的な?」


「まあそういうこともあってね? だからヘクセンについては一本の原作が先に出来てて、それをコミックと小説にした、という感なのよね」


「でまあ、元々、ヘクセンは上・中・下巻の企画だったの。当時、ホライゾンの刊行中で、新規読者獲得なんかの意味もあって”上下巻くらいで終わるものが出来ませんか”って担当さんに言われていて”上・中・下巻くらいなら何とか”って返したのがヘクセン。

 更に元々で言うと、実はゲームにしようかと思ってた企画なのね」


「ゲーム?」


「そう、世界中の魔女が対決する、ってヤツで、それのタイトルが”激突のオリンピア”だったの。

 これは当然、小説の方も企画を立てていて、オリンピアがもっと競技的なデカイ祭感あったのを、上位ランキングに絞り込んだのがヘクセンね」


「――で、ヘクセンですけど、コミック版と小説の方、ちょっと展開が違いますよね」


「そうね。漫画の方の連載ペースに合わせる意味もあったけど、好評なこともあって上中下巻のつもりで行こうと思っていたのが、四巻仕立てになってるわ。元々のプロットを立てたとき、裏設定とかにしようとしていた部分をドラマに出しているから、漫画版はアクション中心、小説の方はアクションとキャラクターのドラマが分厚い、という感ね」


「上・中・下とか言ってたのが四巻になるとか……」


「こっちは上・中・下で行くと思っていたのに、”Ⅰ”って最初の巻についたじゃない。どういうこと、って思ったけど、先を読んでた担当さんの慧眼だわー……」


「漫画版と小説版、どっちを先に読んだ方がいいですかね?」


「どっちでもいいと思うけど、漫画版はダイレクトに剣さんの生活費になるから、寄付みたいな感じで購入して貰えると嬉しいかしら……」


「も、もうちょっと推せる話を……!」


「そうね。漫画版は、やはり全てがビジュアル化されているから、このタイトルのウリであるデヴァイス群がガンガン”動く”のが観られて良い感じだわ。3Dデータ渡してあるけどアシスタントが超大変! そんな作画魂が観られるので、マストじゃないかしら」






「いやー、今見ても無茶作画多いわ。イーラとか隙間ありまくりな複合デザインだから、素で作画すると死ぬわよね……」


「劇場版と原作……、みたいな差がありますね、コレ」


「まとめ方もいい塩梅で、漫画版を先に読んでから小説に行くと、細かい部分の補完や、プロット差の出るあたりから”おお!?”みたいな感じでいいかもね」




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