35:ティアー#俺がすごく焦った話

 俺ことP.N.『水縹みはなだF42(@Mihanada_f_42)』は婚活している。



 さて、最近婚活的にも調子のいい俺なのだが超焦った話をしよう。



 前回『覚悟決まってる』と『口説きが普通』になると言った。普段口調が口説き文句と同化し、言葉に優しさが詰まるようになる。あなたはそこにいますか?


 しかしながら相手はそこまで悟りを開いている訳ではない。単に俺の心境がそのフェイズにあるというだけの話だ。


 だが、だからこそお相手に何がしかのコンプレックスがあると、この悟りヴォイスが真正面から刺さる事がまれによくある(確信)。もちろん破滅地雷的意味ではなく前向きな意味だが、正面突破の破壊力ばつ牛ンの一撃だ。


 すると何が起こるか、特に男性諸君は分かるか?


 彼女いない歴=年齢のオッサン達、よく覚えておけ。

 こうした場合女性はのだ。それも



 俺ァ焦ったね。そりゃあ焦った。こんなこと人生で初だよ?



 なんたってアタリマエのことをアタリマエのまま話してたら相手を泣かせてしまったとかコレ何? 俺は一体何したわけなの? 無意識的に説教をかましたり、人間性を否定しまくって最終的に追い詰めて泣かしてしまったの?


 ちょいとおまちよ、女を泣かせるとかゲスの極みじゃねぇ? これニワサキ・セプク・プロジェクトなのでは? おいおい、遂に研ぎに研いだ小刀が活躍する時なのか……?


 あ、これは余談だがセラミック砥石は良いぞ。『刃の黒幕』のオレンジ一本在るだけで野菜が驚くほど切れて料理が捗る捗る。滑りやすい鶏皮なんぞスパーっと一刀一撃よ。

 ちょっと高いが、セラミック包丁使っている人や、ダイヤモンドシャープナーでジャリジャリしている人にはぜひ使ってほしい砥石だね。

 鏡面に仕上がった包丁の切れ味たるやなんと素晴らしいことか。最早うっとりするために研いでるまであるよね。



 うん現実逃避だね。ごめんね、オッサンってばチキンなの。



 ほんともう自分的には『何もしてないのに壊れた』という一番困る問い合わせパティーンだ。現実逃避の1つもしたくなる。


 更に職業柄『何もしてないのに壊れたなんてことはなく、確実になにかやらかしたんだけどそのが自分でも分からねぇエエエ』というジレンマに陥った。死ねる。


 とんらん状態の俺は即座に師匠に助けを求めた。


 あ、師匠ってあれね。俺をドール沼(もといドール温泉郷)に引きずり込んだ人。最早のっぴきならない事態なのだ、助けの1つも乞うべきであろう。




(;'A`)ノシ「師母! 師母ーー! 我女性泣至! 困! 凄困!!」

(*゚v゚)rァ「落着。女性、割直泣」

(;'A`)>「真? 嘘、誠?」

(*゚v゚)و「我良有。些細泣、良有」

(;'A`)ノ「真?? 真???」

(*゚v゚)rァ「故水縹氏落着、深呼吸」

(;'A`)-3「吸吐ー吸吐ー……」

(*゚v゚)و✧「頑張、闘志!」

(;'A`)「合点承知」




 すごくおちついた。やはり師匠はすごいなーかっこいいいなー。

 というわけで師匠曰く、女性は感受性が思った以上に高いようである。



 よく映画の試写会映像のCMでハンカチ片手に涙する女性を目にするが、正直


 『えぇ~ほんとうでござるかぁ~www』


 等と懐疑心を持っていた。持っていたのだが、思った以上に女性の心というやつは繊細で、割れ物のように壊れやすく、本当に純真であった。


 なんだこれ硝子の結晶かよ美しいな。


 つまり……俺のお相手は凄くきれいで壊れやすく、繊細でキラキラした割れそうで、それでも真っ直ぐ大地に立つ強くも儚い心の持ち主だったらしい。なんだこれ俺隣にいていいのか。この世全てのものより美しいモノの隣に。


 どうやら、俺は最高のカードを引いてしまったのかもしれないな。

 なんてこっただぜ。



 たぶんこのエッセイ読んでる人は既婚者や既にパートナーがいる人が多いと思うのだが、もし居ない人で男性だったらぜひその点注意してほしい。思った以上に女性という存在は繊細だ。腫れ物のようにとは言わないが、割れ物であることは十分留意しよう。



 ではコンゴトモヨロシク。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る