第5話『手掛かりと真相』
マサト『ふぅ…まだかなぁ…』
マサトとリンは砂漠地帯を抜け森林地帯を進んでいた2時間ほど歩いているがまだ次の目標の街は見当たらない
そしてずっと気まずいの沈黙があり
流石にこのままでは精神的にキツイので話しかけてみることにした
マサト『な、なぁ…?』
リン『何…?』
マサト『す、好きな物って何!』
焦りすぎてありがちな質問になってしまい
リン『リンゴ…』
素っ気なく返事する
少しは心を開いてくれたかと思ったがそうではないらしい
マサトは恥ずかしさで死にたくなっている
マサト『そ、そうなんだ…』
マサト『…(あぁ〜!?めちゃくちゃ恥ずかしい!何なの!死ね俺!)』
内心はとても焦っている
まるで勘違いして告白した時並に焦っている
リン『…?』
そして街に着いた
そこは発展し過ぎでもなく
人が少なくも多くも無い割と田舎の方だった
そして俺は4時間近く歩き続けたせいで汗だくになっていた
対してリンは全く汗をかいておらず平然とした様子で
マサト『す、凄いね…汗1つかかないなんて…』
リン『凄いんじゃなくて…異常なの…』
悲しい表情をしたまま歩き始める
マサト『異常…』
彼女の今まで見たことの無い表情に驚きを隠せない
彼女が歩き出したので追いかける形で着いていく
マサト『ここかぁ…何かのどかだな』
実際木の葉が擦れる音や川のせせらぎ、鳥の鳴き声などが聞こえて凄くリラクゼーション効果がありそうな場所であった
リン『何か…いい』
リンも少し微笑む
それを見てマサトはちょっと安心した
マサト『さーてと、何をしよっか?』
リン『とりあえず美味しい物を食べる…』
マサト『あ、あはは…』
本当に美味しい物が好きなようだ
しかしそうなると何故好きな物が美味しい物では無くリンゴ限定なのだろうか、謎である
リン『あ、お団子…』
マサト『食べたいのか…?』
リン『うんっ…』
ブンブンと頷く
その様子は大変愛らしいがここで表に出しては変な疑いをかけられかねないので止めておく
マサト『じゃあ…食べるか』
そう言う事でマサトとリンはこの街の美味しい物巡りをする事にした
リン『お団子…美味しい…もぐもぐ…』
マサト『もちもちしてるなぁ…やっぱりみたらしっしょぉぉ!』
リン『いや、餡子』
マサト『絶対みたらし!』
リン『餡子…!』
リンは頬を膨らませムスッとしてしまう
次はきんつばの美味しいと言われた店に行き
リン『きんつば美味しい…餡子正義…』
マサト『いやぁ、上手い…栗餡は…』
リン『…』
マサト『…』
お互いを睨み合い
リン『餡子』
マサト『栗餡』
マサト『うーん…羊羹美味しい…』
リン『うんうん…』
リン『水羊羹さっぱりしてて…』
マサト『え…?普通の羊羹でしょ?』
等と見事に反りが合わずちょくちょく喧嘩してしまう2人なのだった
リン『お腹…いっぱい…』
マサト『あんなに甘いもの食べたの久しぶりだ…』
リン『幸せ…』
余韻に浸っていた時
悲鳴が聞こえた
リン『っ…!』
マサト『な、なんだっ…!』
悲鳴がした方向に走って向かう
そこには死体がちらほらあり
返り血がべっとりと付いた男が真ん中にて立っていた
??『来たか…』
返り血の付いた男は大きな剣を片手に持っていた
リンは刀を構えて、マサトは少し後ろに下がり
リン『貴方は…何…!』
??『我が名はソロモン12人柱が1人、ゼロ…我が存在意義は戦闘のみである。故に戦え、01(ゼロワン)』
リン『01…?』
マサト『アイツ…まさかリンのことを!』
ゼロ『…お前…記憶を…ならば、我に勝って見せよ。さすれば教えよう貴様のことを』
リン『…言われなくても…!』
リンは突進しそのまま刀を振り下ろすが
カキーンと金属がぶつかる音がし
ゼロ『我は星剣使い…この零式は我が相棒…!』
圧倒的なパワーでリンの斬撃を簡単に弾く
リン『なっ…!?』
ゼロ『行くぞ…!』
そのまま右から左から上から斜めからと次々と繰り出される斬撃にリンは防戦一方になってしまった
リン『くっ…!』
マサト『お、俺もなにかっ…!』
1歩踏み出したその瞬間ゼロがこちらを睨みつけ
見られた瞬間俺は身体が動かなくなった
金縛りとかでは無い
ただ単に俺は怖かったんだと思う
今までの敵とは違う強さ、雰囲気
それに圧倒されていたんだと感じる
ゼロ『どうした…そんな物かぁ!』
リン『きゃ…!』
その一撃によりリンが吹っ飛ばされてしまう
そしてゼロは近づき剣を突き付ける
ゼロ『その程度か…01…貴様の旅もここで終わる…貴様の存在も理由も意義も知れないまま死ぬがいい…』
剣がリンに振り下ろされて
マサト『リィィィィン!』
〜手掛かりと真相〜
存在と意義 無名の友人 @yuzinXtouhou41
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