最近やりこんでるメギドっていうゲームの話をするんですけど(迷惑)
大澤:まあでも仕事なので、ヒット作を出すのは「あわよくば」みたいな感じで、なにはともあれ期日までに無ではないテキストで要請されたページ数を埋めるのが第一なんですけれども。とにかく埋める、が①で、あとは②以降の話って感じの認識でやっています。手が早くて、とりあえず無ではないっていうのが自分てきには売りなので。なので、夏至まつりみたいな、今日書け! みたいなああいうフットワーク重視の企画は好きです。
※夏至まつりは小説投稿サイト「トークメーカー」(現NOVEL DAYS)で藤沢チヒロさんが主催した、夏至をテーマに800字でなんか書こうという創作企画。
藤沢:夏至まつりは、ご参加ありがとうございました。本物川小説大賞まわりの皆さんが参加して下さって盛り上がりましたし、だから電子書籍にしようと思いましたので……! わたし、短編の投稿企画やWEB短歌会など開いてるのですが、「NOVEL DAYS」(※旧トークメーカー)あればこそなんですよ。NOVEL DAYSのシステム開発会社を経営されてる至道流星先生の座談会へお誘いを受けたのがきっかけで。なので、ウェブでコミュニティを作ってみたのは去年からです。
大澤:わたしも本物川小説大賞とかやっててWEB上での創作コミュニティの形成みたいなことを試みているんですけれども、チヒロさんみたいにプラットフォームの運営と良好な関係を築けているのはいいですよね。本物川大賞勢はほら、馬力はすごいんですけど荒らしと紙一重なところありますから。
藤沢:なんだか、「今回の戦場はココだ!」みたいにいろんなプラットフォームに攻め込んでるの拝見して、すごいなーと思ってました。本物川。
大澤:エネルギーはあるんですよね。WEB上に野生のポケモンみたいなのはごろごろしてるんですけれども、やっぱりそれをひとつのコンテンツとして成立させるにはパッケージングが必要で、なんて言うんでしょう? 太陽光発電とかブレーキ回生エネルギーみたいな。そのままだと排熱として発散されちゃうだけの創作エネルギーをうまいこと回転させるエンジンみたいな機構を作りたいんですよね。爆発はただの爆発に過ぎないけど、制御された爆発はエンジンであるみたいな。
藤沢:内燃機関…? 発電所を作りたい? 野生のポケモンの旭山動物園みたいなトコをつくりたい……ということでしょうか?
大澤:チヒロさんみたいに気安く「やってるよ~」って門戸を開いちゃうと野生のポケモンが「おりゃ~!」ってバーッ!! といっちゃうじゃないですか。基本的に乗算なので引火しちゃうとすぐ拡大するみたいなのがあって、あれチヒロさんが捌ききっちゃったから成立しましたけど、どう表現したらいいのかな? そのへんの個人がやってる企画にあのノリで突撃したら、それはもう完全な荒らしですよね。受け止めるほうの器もある程度は求められるみたいな。
藤沢:おー。でも夏至まつりについては凸っていただけて嬉しかったです。本物川のみなさん、短編のクオリティももちろん、ウンコとかいっぱい出てくる話や官能小説も書かれなくて、品格を感じました。「短時間で書いてやるぜ」という主旨をくんでくださって。いや、以前の本物川大賞の「うんやん」すきでしたけど。官能小説もいいのですけど。
大澤:わたしはチヒロさんは、まあちょっとくらい踏み外しても「わっはっは」で済ませてしまいそうな図太いタイプだろうなと思ってて。為三さんのゴッドフェスとか、あれわたしは最高だったんですけど人に依っては「そういうことじゃねぇんだよ……」って頭抱えそう。運営する側にも、ある程度なんでも面白がれちゃうみたいな運営側のリテラシーは求められますよね。基本的には図太いタイプのほうがいい。
藤沢:えっ「ゴッドフェス」最高でしたよ、ワッショイ!(ハッ!) ああいう企画モノについては、完成イメージは持たずに始めた方がいいと思いますね。そもそも「夏至まつり」や、去年と今年の秋にやったハロウィン企画は、私が講座を持ってる専門学校の学生にテーマ短編を書いてもらう場所として設定して、他の方にも参加してもらえたらいいかもな! ってオープンにしたものなので。思った以上の人数に参加してもらえて、学生にとってはプロと並んで寄稿できるなんてとてもありがたいことで、運営としても楽しいです。夏至まつりは、結果的にエログロや偏りすぎた作品も来なかったので、書籍にまとめられてよかったな。創作企画の運営、私の気分としては、飲み会の幹事なんです。
※夏至まつりの参加作品はイラストレーターも募って全部に扉絵をつけて電書になりました。『夏至の夜に 800文字の小さな奇跡・35篇』で検索してね!
大澤:飲み会の幹事、わかります。でもやっぱ人を集めようと思ったら、なるべく間口を広くフレンドリーな雰囲気でっていうの大事だと思うんですけど、そうするとやっぱりどこにでも一定数は存在する変な人も排除できないので。そこらへんの難しさも飲み会の幹事と同じですよね。もう混入は避けられないので、予防よりは事後の迅速な対応を心がけるしかないのかなぁみたいなアレなんですけど。とくにわたしの周辺は変な人が周遊しやすいので(なぜなのか)
藤沢:わたし、変な人から直接攻撃を受けたことがないんですよね……。でもおそらく耐性もないから、いざ何かあったらパニクると思います。これからそういうことが起こるのかもしれない。変な人が周遊しているのに新企画を興しつづける大澤さん凄いとおもいます。でも、大澤さんは変な人好きですよね。
大澤:変な人は好きなんですけど、まあ量とベクトルの問題ですよね。基本コンセプトは変な人を集めてなにかしようみたいなブレーメンの音楽隊ですから。ブレーメンの音楽隊はブレーメンに辿り着いてないんですけども。でも実害あるような変な人はさすがに、ねえ?
藤沢:実害があると怖いな。迅速な対応って例えばどんなです?
大澤:まずはよく見て把握しておくことですよね。で、ダメなことはダメって怒って、それで治らないならあとは基本的には素無視かな。わたしが怒ると、だいたいは最終的なヘイトはわたしに向くことが多いですし。最近やりこんでるメギドっていうゲームの話をするんですけど(迷惑)体力と防御力の高い盾役(※わたしです)に攻撃が向くのはもう戦略てきにはハメに成功しているわけで、わたしに攻撃が向いたのなら、あとはわたしが素無視をしていればよいという話になります。大抵の人は敵をひとりに設定すれば満足するものですし、あとは向こうの体力が尽きれば勝ち。
藤沢:わたしは、枠組みというか場所を作っているだけで、そこで起こっていることにあまり注意を払っていないかもしれません。関知できるレベルで、変な人? が周囲に迷惑かけていたらそうですね、止めに入ると思いますが、あまり経験が無いです。変な人が現れるところも含めて、大澤さん界隈の企画はブランド力がありますよね。わたしも、藤沢さんとこの企画だと、参加するといいことあるかもって皮算用してもらえるブランド力をつけたい。そのために自分の時間を削ってるとこはあります。
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