秋永真琴 VS 大澤めぐみ!

秋永真琴によるまえがき


 大澤めぐみさんに「来て。軽率に喋って」と言われるがまま、指定された某所で待っているのですが、時間になってもそれらしきひとはあらわれません。サインをねだろうと思って持参した「ひとくいマンイーター」の帯を見ると、推薦文に「この才能は本物だ。けど作者は絶対に近くにいてほしくないタイプ」とある。ふつう載せるか、これ。すごい。今日とうとう近くに来てしまいますが、そもそも私が認識できる形態であらわれてくれるでしょうか。ご本人いわく「概念」ですから。ひょっとして、もうそのへんにいらっしゃる? 虚空に向かって思念を送ってみたけれど応答はありません。そこのあなた、なして変な目でこっちを見るのさ。まるで私がオカしいひとみたいでしょや。あ、だれか走ってきた。


                          (本項文責:秋永真琴)

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