9. 「安い」は恥だが役に立つ!?

 

 さて、今回は私の買い物においての「弱点」について紹介していきたいと思います。


 弱点。


 そう、金欠でいくらお金に気を使っていても弱点はあるのです。いや、むしろ金欠だからか、でしょうか。




「本日20%オフ!」

「特価!」

「安売り!」

「賞味期限間近のためセール中!」

「期間限定半額!」




 うぉぉぉぉ!

 なんだこのお財布に優しい子たちはっ!! それはもう、私に買って欲しいと言っているようなもの。「安売り」の文字だけ輝いて見えるのは錯覚でしょうか、いや錯覚ではない(←古典でよく聞く「反語」の文法ですね)。


 そして、ついつい片っ端から「安い!」商品を手に取ってしまう。あれも安い、これも安い……。「ありがとうございましたー!」と店員さんに声をかけられ、手にしたレシートを見れば…………。


「ひっ……!!」

 まさかまさかの、普段より多い出費。あらら、私としたことが……。安いからと言って、たくさん買ってしまうのです。これじゃあ、金欠女子高生失格ですね。


 いやぁ、「安い」は本当に弱点です。これを克服できなければ、良い主婦にはなれませんね。お金持ちと将来結婚すれば別ですけど。


 でも、上手く理性をコントロールすれば「安い」は正義です。役に立ちます。ズバリ、お財布のヒーロー。フー、かっこいぃー!


 最近は割と自制ができています。

 というのも、自制精神を学んだからです。きっかけは、「江戸っ子」の精神について書かれて本。江戸っ子たちは、昔から「モノを買うときは三度考えてから買いなさい」と教わっていたそうです。本当に必要か、長く使えるものか、壊れてもリサイクルできるものか……などなど。

 そしてもし、考えている間に売り切れてしまったら、それはそういう運命さだめだったのだとキッパリ諦めなさいと言われていたそうです。


 これを読んだとき、私に足りないのは熟考すること、諦めをつけることだったのだと悟りました。そして、それができるようになれば、もっと金欠でも上手くやっていけるんじゃないかな、と。


 昔の人の教えは、やっぱりなにかと役に立ちますね!


 でも、私にとって、何より役に立つのはやっぱり……「安い」ことかな!





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