第52話:IMEパッド様々

 コールセンターで仕事をしていると、色んなお客様の名前を登録するわけなのですが…。

 電話越しでどんな字を使うのか確認しながらというのは想像以上に大変で…。

 ご年配のお客様だと旧漢字を使用する場合もあるので、頭パンクしそうになります(笑)

 例えば、こんな時とか…

 私 「それでは、お客様のお名前を苗字からお願いします」

 客 「シマダシンイチロウです」

 私 「シマダ様ですね。シマダ様はどういう字でしょうか?」

 客 「山が無い方のシマにたんぼの田です」

 私 「山が無い方のシマ…ですか??」

  『島と嶋のどっちかだと思ったけど…山は両方入ってるしなぁ』

 このパターンは何度も出会いましたが、『山が無い方』と言われた場合は殆どが“島”です。

 そして、ここからが日本ならではと言いますか…。

 私 「そうしましたら、シンイチロウ様はどういう字でしょうか?」

 客 「旧漢字の方の真実のシンに、漢数字の一で太郎の郎です」

 私 「旧漢字…上がカタカナのヒになってる方ですかね?」


 なんて確認しながらお客様の名前を登録していくんですけど、場合によっては変換で出てこない場合もあって…。

 そういう時に大助かりなのが、IMEパッドの手書き入力なんですよね。

 漢字のパーツはお客様が教えてくれるので、マウスを使って手書きで検索すると漢字を探してくれる機能なんですが、この機能を使えば殆どの漢字は検索可能なんですよね。

 頭の中ではどんな字なのか判断できててもパソコンでの変換が上手く出来ない時なんかは、一度IMEパッドの手書き入力機能を試してみてください。

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