第51話:好きなタイプ

 以前にも話したような気がしなくもないんですが、社会人になって最悪だけどほぼ確実に出会うトーク第一位と言っても過言じゃない、「貴女の好みはどんなタイプ?」ってやつです。


 私は、同性・異性問わずあまり恋愛感情がわかないので、この手の話題は興味が無くて…。

 なので、『あんまりそういうの考えたことないんですよね』って答えるんですよ。

 そうすると、『じゃあ、好きな芸能人は?』となるわけで…。

 私、舞台はよく観に行きますけどドラマとかテレビは最近全く…って感じなので、『ドラマとかも詳しくなくて』って答えるじゃないですか。

 相手が、私をヲタクだと判断すると『好きなキャラは?』とかって質問をコロコロ変えてくるわけですよ…。

 もちろんいますよ。

 好きな作品も、好きなキャラも。

 でも、言ってスマホでその場で調べられて、知らないであろう作品のキャラの評価を受けるなんて嫌じゃないですか。

 私はそのキャラと交際したい訳じゃないんだってば。


 いやあの、そもそもの話なんですけど。

 これは、感性の違いとかなんでしょうけども、“二次元の好み”と“実際に交際する好み”は別物だってこと理解して質問してほしいですよね。

 私が腐女子だからってこともあるのかもしれないですが、“二次元の好み”でいうなら『自分なんかが貴方の側に居たら迷惑かけちゃう』とかって自己評価めっちゃ低くする、自分から赤い糸切りにいく感じのキャラが好きなんですけど…。

 じゃあ、もし私が“三次元の恋愛”に興味がある人間だったとして、『そういう性格の人と付き合いたいですか?』

 って考えたら、答えは「NO」なんですよね。

 だって、恋人が定期的にそういう負の感情に呑まれる度に『そんな事ないよ、私は貴方の事大好きだから安心して』とかって慰めなくちゃいけないんですよね…?

 それはなんか…ちょっと違うかなって思うわけですよ。


 以前遊んでた、女性向け18禁PCゲームで攻略対象キャラに包丁で刺されるバッドエンドがあったんですけど、『○○君(主人公の名前)…ごめんね』って謝りながら包丁で刺されるという、不思議体験を味わったんですが…。

 とてもそのシーンが好きだったんですよ。

 精神が不安定なキャラって魅力的ですよね。

 でも、そういう人と実際に交際したら…私の命何個あっても足りないですもの。

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