第20話:嘘の知識(性描写有り)

 ネット社会全盛期の昨今、いろんな“嘘”が蔓延していますね。


 私は中学の保健体育の授業で、女性の体育教師から、

「最近ではAVや漫画で間違った情報の描写が多いです。ちゃんと、正しい知識を身につけてくださいね」

 と言われましたが、当時の私にはあまり先生の言っている意味がわかりませんでした。


 しばらくして、私は“腐女子”と呼ばれる趣向を好む様になりました。

 同性恋愛を描いた“商業誌”作品や、異性恋愛を描いた“成人向け同人誌”を読む機会が増えました。

 どちらの漫画でも、性的描写が多く同性・異性関係なく『精液ってこんなにいっぱい出るんだぁ』と、漠然と感じていました。

 いい表現が思いつかないですが、大きめの計量カップをひっくり返したくらいの量でした。

 勿論実体験等の経験値が無く、それこそ漫画の知識だけだったので、余計に半信半疑だったんだと思います。

『やっぱりアレはフィクションか』

 と思わせてくれたのはAVでした。

 1回の射精の量が大さじ1〜2杯分位だったので、『ですよね』と内心ホッとしたのを今でも覚えています。


 中学の頃、先生が言っていたのは『体内射精=受精ではない』とか、危険日の認識の違いとか、そういう事だったんだと思いますが、ある意味では私にも良い教訓になりました。


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