第7話:私が選挙に行かない理由

 私は、法案や政策に興味はありますが、政治家に興味はありません。

 こういう場所で書く事ではないと思いますが、私は一度も選挙の投票に行ったことは有りません。

 その理由を、書いてみようと思います。


『私が選挙に行かない理由わけ


 まず、度々ニュースや動画サイトで見かける、議員が総理や大臣に質問をする映像。

 皆さんも一度くらい見た事はありますよね。

 私には、申し訳ないのだけれど茶番劇にしか見えません。

 寧ろ、お遊戯会や小学生の討論会の方が充実していると思います。

《日本の議員》と、一括りにするのは好ましくありませんが、実際テレビ等で見かける議員の発言には驚かされます。(勿論、悪い意味で)

 あの、限られた議員達が集まって行われる質疑応答の時間。

 映像を見ていると、『そうだ、そうだー!』しか言わない議員さんを大勢見かけます。

 いいですよね。タイミング合わせて『そうだ、そうだー!』って言うだけでお金が貰えるんですから。

 少なくとも、あの映像の時間はただ座って野次を飛ばしているだけにしか見えません。

 そして、質問の仕方も私は嫌いです。

 きっと本来議員は、総理や大臣に対して『国を良くするため』に疑問を感じて質問をするのでしょう?

 今の政治家は、本当にそうでしょうか?


『国を良くするため』ですか?

『自分の地位を高くするため』ではないですか?

『自分の党の名誉のため』ではないですか?

『総理や大臣を論破して賞賛される』事を意識していませんか?


 勿論、議員の中にはしっかりと問題と向き合って討論している方もいます。

 そういう方には、是非とも上の役職について欲しいものです。

 最近も酷いですよね。総理や大臣の不祥事が発覚しようものなら、尻尾を振って噛み付きに行きます。

 私達国民は、そんな寸劇を喜んで観ていると思われているのでしょうか。

 少なくとも私は、『そんなことよりも大事な政策等の議論はしなくてもいいのか?』と思って呆れてしまいます。

 …あ。でも、政治系の番組は好きなんですよ。

 昔放送していた、『太田総理』とか好きで観ていましたね。

 あの番組も討論番組ですが、何故あの番組よりも低レベルな討論が議員同士で繰り広げられているのか。何故議員達は『どうなんですか総理!』なんてドヤ顔で、自分に惚れているんでしょうか。

 しまいには、『そうでうよね、皆さん!』なんて、ただ座っているだけの議員達に同意を求めたりなんかして。

 これが、政治家に興味がない理由の1つです。


 もう1つの理由は、選挙活動の悪質さです。

 今から話す内容は、あくまで関東圏での話です。

 あくまで参考程度に受け止めてください。


 まず、《選挙活動》に対して迷惑だと感じるのは、朝から大音量で『騒音』と感じるレベルなパフォーマンスをされる事です。

 駅構内への出入り口は、殆どが《選挙活動》する人達によって占拠されてしまいます。

 正直邪魔です。

 利用者の多い出入り口は念入りに固めてくるので最悪です。

 私が利用していた駅は特に最悪でした。

 勤務先の最寄駅だったので、私は駅から出る側でした。

 私が利用していた出入り口は、観音開きのドアが2つ並んでいるタイプでした。

《選挙活動》をしている議員は、何処のエリアから来たか解らない私達よりも、確実にこのエリアに住んでいる、駅に向かう人達をターゲットにビラ配りや声かけをします。

 何が起こるかというと…。観音開きの片側のドアに議員が立っているんです。ドアを開ける事はできますが、開けた先には議員が私に背を向けてビラ配りをしているんです。

 朝っぱらから拡声器を使っている人は、特に苦手です。

『この街の事を考えているのなら、静かにしてくれ』と思ってしまいます。

 そして、夜にヘトヘトになって自宅の最寄駅に着けば、また《騒音》が出迎えます。

 一方で、恐らくは経費の問題なんだと思いますが、拡声器を使用せずに《選挙活動》をしている方も見かけます。

 そういうかたの方が、『応援してあげたくなるなぁ』と思ってしまいます。


 この、《選挙活動》については疑問が多いです。

 よく、夕方ごろから駅前でギターやマイク片手に路上ライブをしている方を見かけますよね。

 趣味や、将来の夢のためにパフォーマンスをしていますね。

 ですが、しばらくすると交番のお巡りさんが彼等に声をかけます。

 そして、片付けてその場を去ってしまいます。

 色々な条例や、《迷惑》と感じる方のための配慮ですよね。

 何故、《選挙活動》なら駅前を占拠してもいいのでしょうか。

 彼等のパフォーマンスよりも、はるかに大音量でパフォーマンスをしているのに。


 自宅にいても、大音量で『□□市の皆さん。こんにちは!〇〇党の△△です…』という、選挙カーの音声が聴こえてきます。

 私が住んでいる家の近くには産婦人科がありました。

 小さな二階建ての産婦人科でしたが、それでも選挙カーの音声は消える事はありません。

 一方で、救急車や消防車のサイレンは、少しの間だけ鳴り止みます。

 これは、法律等で決まっていることでは無い様ですが、救急車や消防車が配慮しているんだったら、選挙カーも配慮すべきだと思います。


 この様に、普段から政治家に対する《不信感》や《嫌悪感》を感じて生活をしているので、私は選挙に行っていません。

 若者の選挙離れは、《不信感》や『面倒くさい』という感情が強いからだと思います。

若者は、何も《政治》に興味がないから選挙に行かないわけではありません。

《選挙》に魅力が無いからなんじゃ無いでしょうか。

もしかしたら、興味があるからこそ投票に行かないのかもしれません。

『選挙は誰を選んだって同じ事』なんて言う人もいますが、《嫌悪感》の部分ではどの政党も似た様なものなので、そういった意味では『同じ事』ですね。


 住宅街では、石焼き芋屋さんや豆腐屋さんくらいが丁度良いんですよ。

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