桜並木と僕

作者 紫衣彪牙

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★★★ Excellent!!!

「僕」の生まれ育った町。ありふれた町、つまらないって思っていたけれど、そこにはみんなが大切にしている桜並木があった。

生まれ育った町から離れる時、人は何を思うだろう。

次の新たな生活への期待や楽しみだろうか。それもあるとは思うけれど、きっと故郷を離れる不安や、寂しさの方が大きいんじゃないだろうか。

この町はずっと変わらずにいてくれる。
変わらずに、待っていてくれる。

そんな気持ちを持てれば、不安な旅立ちにも勇気が持てる。

春夏秋冬、ずっと成長を見守っていてくれた桜並木。その美しい姿の描写が旅立ちの背中を押してくれるはず。

★★★ Excellent!!!

今という場所。
これからという未来。
そして、旅立つ不安と決意を、四季の風情と共に描かれているように感じました。
桜並木という変わらないけど変わる姿。
これから変わるであろう自分の姿に、変わらないものを持ち続けていたいと思う気持ちも少し見え隠れする。
これから、新しい一歩を踏み出す時に、是非読んで頂きたい物語です!

★★★ Excellent!!!

新たな旅立ちに際した「僕」が、桜と共に在った思い出や出来事、故郷への思いに気持ちを馳せます。

読み応えのある作品なのですが、見せ方(段分け)が工夫されており、詩を詠むかのようにリズムよく読み進めることができます。

日常の何気ない景色に改めて目を移してみたくなる、そんなあたたかな作品です。