応援コメント

終章......WIZARDWARE」への応援コメント


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    なんと・・・!?
    こういう世界観だったんですねこれは。
    究極のストラテジーゲーム的な感じなのかなと。
    言われてみれば村の名前とか何故か日本名だったりしたし、痕跡はありますね。
    いや、こういうゲーム、本当にあれば良いなと子供の頃から思ってました。
    昔、PCエンジンやらプレステやらのゲームで発売されてた戦争物のシミュレーションゲームを、敵味方どちらもCPUに設定して自動で戦わせるのを眺めているのが好きでしたわ。その遊び方を思い出しました。
    しかし最後に、ゲーム側から外部にアクセスしたみたいな痕跡はなんだったのか気になるところ。
    もうひとつ、ゲーム内部のアキム達には知覚できない事なのだろうなあと。
    どんな終わり方を迎えるのか、読んでみますー!

    ……と、1ページ前に遡り、改めて読み直したところ、このお話の序盤からずっと作中で取り沙汰されていた「役に立たない」資料というのが、気になる気がして来た次第です。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。

    本作で最も異質なエピソードです。このページのみアキムの一人称ではありません。

    エピソードの舞台は日本のゲーム開発会社です。暗いのは夜という設定です。省電力で電灯はほとんど消され残業中の開発部署はたいてい暗いです。ゲームの内容は自律型ストラテジーゲーム、私の子供の頃はシミュレーションゲームと呼ばれていました。(私も自動で戦わせるのが好きでした。)

    白状してしまうと、昔、企画案を出して没になったことのある内容です。私は元ゲームプログラマーです。天職だと思っていましたが、紆余曲折あり、身体を故障した挙げ句ゲーム業界からはリタイアしました。ゲーム自体が好きだったので当時は技術者でありながら企画にも手を出しており、今は未練を小説の設定にしています。

    経験を生かしている部分もあります。人間が神というのは、MMORPGのオープンベータテストで外からプレイヤーが入ってきた折、開発者が異様な感覚を味わうことに由来します。それは天地創造であり、決して愉悦にひたってはいけない感情です。もし慣れ切ってしまったとしたら、開発者にとってユーザーは客ではなくなってしまうかもしれません。恐ろしいことです。

    さて、役に立たない教科書(文献)と、ゲーム外へアクセスしていた痕跡は同じものです。本作の最初の方ですが、役に立つ文献は現実に証拠が確認できたもの。役に立たないと言われる知識は別世界に関わるもの。と説明が様々な形で登場しました。物語内の現実とはゲームサーバー内で設定されたものです。一方で別世界や遠くの世界というのは会社外部のことを指しています。

    別世界の知識……プログラミング言語やネット大事典(セグが言葉にしています。)は異端の文献としてアキムが読むことで、ゲームサーバーから外部Webへアクセスしたことになります。錦鯉などといった違和感のある比喩は、日本の事典を使っているからです。

    これらには皮肉が込められていて、世間一般で役に立つと言われる知識に価値はなく、役に立たないと言われる知識を応用したものが困窮した世界を救う手段となります。大事なのは知識を生かす方法であり、その一貫としてソフトウェアの考え方を取り上げています。実学ばかりが取り沙汰される現状に一家言申し上げたのです。(作者も大学まで文系でした。)

    本作のテーマや設定最深部に関わる内容なのでキリがありませんが、このあたりで回答とさせていただきます。長くなってしまい、本当に申し訳ございません。

    編集済