応援コメント

運命の日《魔法暦100年》 中編(3)」への応援コメント

  • 業火で積雲を呼ぶだけでは無くて、確実に降らせる為に地形すら変化させて風向きを変えていたとは。この発想の転換は素晴らしいですね。魔法の強化や効率を上げるだけで無く、地の利を得る為に突貫工事で舞台を整えるという、強くても変化しない影の王と、変化し続ける人間の差という感じで、とても良いです。
    そして影の子の発生を阻んでいたのも、この方法だったのだなあと、過去のコメントで謎に感じていた個所が、今回のエピソードですっきり解消されました!
    これで逆転出来るのか、また読みに来ます!!

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    このエピソードで明らかになったのは、火と水を同時にぶつけることへの回答です。魔法士たちが選んだのは影の王に雨を浴びせるというものでした。

    さりげない表現でしたが、魔法歴94年の影の王攻略戦で魔法士が全滅しなかったのはわずかに記録された降雨が影響しています。運命の日が曇天という舞台なのも雨が降る下準備です。

    火を焚く→曇天→雨という、決して珍しくもない展開なのですが、読み手にそれを考えさせないようにちょっとした工夫を凝らしました。まず、火を扱うことについては物語冒頭の戦闘から一貫しています。天候については前回の戦闘までは夕暮れが舞台であったため、運命の日で陽が照っていなくても不自然に感じることはなかったと思います。(不自然でしたらすみません。)

    影の子を登場させない伏線を残しながら、このエピソードを前後する豪雨のために後半の物語全てを集約させました。ひたすら火炎攻撃しているようで、狙いは別にありました。おっしゃる通り、地の利を逆転させるというものです。

    設定を解説する内容だけに少し退屈だったかもしれません。次から始まるその後の展開をお楽しみいただけたら幸いです。