特任魔法研究生(2)でのコメントに関してです。
理論がはっきり分からなくても、ストーリーはしっかり追えます。普通ならば読み飛ばして終わりですが、中世的ファンタジーの世界と現代理論の融合を、折角ならば学びたいと思っただけでした。
ゆっくり楽しく読ませていただいてます。ありがとうございます。
作者からの返信
丁寧なコメントありがとうございます。
本作のメインテーマは現代理論であるソフトウェアの概念をファンタジーの世界観で解説するというものです。ファンタジー要素の「魔法」は便宜上用意したものであって、わかりやすいのであれば、ソフトウェアと相性の良さそうな機械や未来世界を引用していました。魔法以外、ファンタジー分野の設定は出てこないので、融合という点ではいささか物足りなく感じるかもしれません。
見どころは少しずつ明かされていく謎と、運用面で強化されていく人間の「魔法」です。この2点については何度も改稿を重ねてエンターテイメントとして仕上げました。最後まで本作を楽しく読んでいただければ光栄です。
二話続けて読んだ次第で、織物職人のセグさん、肌が弱かったり、色白だったりですが、妙に骨っぽいというか男っぽい風情ですね。気難しい様でいて、意外と洒落の解るタイプっぽいし、良い人なのかも。レッドベース先輩とは因縁がありそうな口ぶりですが、それなりの身分というか、家柄だったのかなと思う次第です。
そしてコーヒーはこれ、一応飲める物を材料に見た目を頑張って似せたという事でしょうか。このこだわり、セグさんも異端の情報が大好きなんじゃないかという気がします。また読みに来ますー。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
セグという人物は見た目通り変わり者です。ただし、偏屈な性格は、容姿に対する周囲からの偏見が大きく影響しています。(そのあたりは想像にお任せしております。)
おっしゃる通り、セグは好奇心旺盛で感性を大事にするタイプなのですが、周囲の目を気にして普段は保守的に振舞っています。
このエピソードで重要なのは歪なカップです。種明かししてしまえば、容器はセグ本人なのです。故に素直にコーヒーもどきを飲んだアキムは信用されました。
話は変わりますが、たんぽぽの根で代用コーヒーがつくれるそうです。最初は試行錯誤したのかな、と勝手に推測しています。実験に付き合った人は様々な根っこのコーヒーを飲んでドリップならぬトリップしたのではないでしょうか。
(最後はダジャレです……。)
朝焼けの描写がステキです。
徹夜して仕事をやり遂げたときの気分に似て、清々しさに共感しました。
作者からの返信
おっしゃる通り、職場に缶詰めになった徹夜後の風景がモデルです。
夕暮れと違い、人の少ないところも清々しさにつながっているような気がします。(夜に人が多いのは都会前提ですね……。)
晴耕雨読の時代には考えられない情景だと思います。