応援コメント

特任魔法研究生(5)」への応援コメント

  • データの圧縮と階層化が手短に出来れば、魔法でもっともっと大きな結果が…。
    なのかな?
    よくよく考えながら読み進めています。
    この回は、「ソフト(発想)を活かすためのハードの改良も大事だよ」っていう話のような気がしているのですが…。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。

    圧縮や階層化とは直接関わっていませんが、効率化と拡張が主人公アキムの目標です。火薬があるなら大砲を作ろうという至極シンプルなものです。

    (以降ネタバレ含みます。)

    次の章では、魔法を拡張するうえで限界があることを知るストーリーが展開されます。読者様にとってあまり心地良くありません。「何でもできる」ことにしてしまうとイージーモードになるため谷底を用意した次第です。

    編集済
  • くら先生、はじめまして。
    いやはや、凄いです。リアル感、半端ないっす!
    実際に魔法戦闘の学会や、魔法軍が存在していたら、毎日こんな議論をしているのだろうな……と。
    若い天才と頭の固いお偉方との対決ってまさにこんな感じですよね!
    斬新なアイデアに驚きながらも、自分の功績や伝統を守りたいと勝手にライバル心剥き出しになる、先輩方のちょっと的外れな発言がとても面白かったです!

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    魔法研究所は会社組織がモデルですが、たぶん大学などの研究施設も同じ様子だと思います。新しい考え方やアイディアを提示すると、高確率で保守派、権威主義者の反発に遭います。ただ、万国共通というわけではなく、近年の日本に見られる特徴のようです。(根回しについては複雑になるので省略します。)

    対立するのは実力主義と反実力主義だと思います。自分の立場を優先させる人にとって実力主義は恐怖です。権力や人数の力で常に優位性を確保しておけば、後から出てくる実力者に失墜させられる懸念はなくなります。平和な世の中、あるいは自分の所属する組織に十分な蓄えがある環境ならば、問題はありません。

    本作の舞台は、「影の王」と呼ばれる外敵に近い将来、滅ぼされる可能性を持った危機的な状況下です。実力ある人材がそろっていなければ、組織そのものが崩壊します。保守的な人間も重い腰を上げなければなりません。

    ところが上がりません。変わらなければならない人間は変わりません。世の中には都合の良い言葉があって、「他人に変わってほしければ自分が変われ」と度々言われます。(←本作とは関係ありません。)アキムも変わる時が来るのですが、果たして意味があるのかどうかは今後明らかになります。

    編集済
  • アキムはまだまだ新しい発想を有してそうな感じで、一方でデスティンも優秀なだけにキチンと成果を上げているという、これでデスティンがアキムを認めて協力出来るなら、一気に影の王対策は進展しそうな感じですが・・・これはデスティン次第か><

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    主人公アキムとデスティンとの関係は、田舎で生まれたか都会育ちか、という違いが関わっています。首都コアで生まれたデスティンが果たして田舎者を受け入れられるかどうか……。現実でも垣間見られる永遠のテーマかもしれません。

    ちなみに作者は都会でも田舎でもない中途半端な場所で過ごしています。ただし当人の感覚であり、よく田舎者扱いされます。たぶん人柄も関係しているのでしょう。

    個人的な話で失礼しました。

  • 応用の話に及んで、可能性が開かれているので、
    とても興味津々です!
    続き、読ませて頂きます!

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます。

    WIZARDWARE魔法戦記「ソフトウェア魔法VS.影の王」で述べていることを平たく表現すると、「ソフトウェア=応用」です。「応用の話」と言っても良いでしょう。

    例えば手元に自動車の部品があって、それまで作ってきたのは自動車だけだったけれど、見方を変えて組みたててみれば、潜水艦や宇宙船が作れるんじゃないか、という突飛な発想の重要性を説いています。

    現実世界では、コンピューター業界で様々なアイディアが試みられていますが、その他の分野にも応用可能だと思うのです。人気のある業界、人気のない業界に関わらず、知恵を共有できないものかなぁというのが作者のささやかな希望なのです。

    本作の物語は今後、大きく揺れ動いていきますが、最後までお付き合いくだされば光栄です。

  • 素人目ですが、魔法の世界だとハードが魔法具になるんですね。そして、あくまでもアキムは自分のソフトウェア魔法を巨人の肩に乗った一解釈にしか過ぎないと考えていると見える。ということは、魔法が一つの研究領域として世界で共有されているという解釈でいいんですかね。もし、現代に魔法が現れたらいち研究領域として大学で扱われそうで面白そうですね。魔法は大学生とか、勉強すれば特別な血が無くても誰でも扱えるっていう。
    そしたらハードウェアが工学部でソフトウェアが情報学部ですかね。笑
    こういった世界観は考察するのが面白いですね。
    的外れなことを言っていたらごめんなさい。引き続き楽しく読ませていただきます。

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます。

    素人目など、とんでもないことです。私など未だに初心者マークです。
    本作はほぼおっしゃる内容で間違いございません。

    特別な血がなくても使える魔法というところが的を射ていると思います。
    確かにWIZARDWARE魔法戦記「ソフトウェア魔法VS.影の王」に登場する魔法は誰でも使えるものです。

    現実に例えれば……AT車みたいなものでしょうか。中身は労力の結晶ですが、教習所で練習すれば誰でも乗りこなすことができます。

    一方で、特別な資格が必要な魔法は、スポーツカー……さらに上のレーシングマシンでしょう。モータースポーツですから、技術のほか運動能力がなければ最初のカーブすら曲がれないはずです。

    本作の魔法は庶民派のAT車です。だから(多くの人が使用しているため)交通規制も必要になります。そのあたりの諸々の問題を解決する過程に、資本主義ならではの知恵の結集があると思っています。

    現実社会、とりわけ身近な世界をファンタジーに変換した物語……最後までお付き合いくだされば幸いです。


  • 編集済

    自主企画(頭脳戦・心理戦)より
    企画の参加、ありがとうございます。

    時間の都合上全て読めないため、一章……だけだと作者さんが書きたかったことであろう部分まで読めなかったので、二章飛ばして三章を主に読みました。飛ばしてすみません。

    実は私、SE(現在も)バリバリで、興味惹かれる内容でした。
    プログラムと魔法をどう組み合わせるのか、上手く想像できませんでした。
    考え方と取り入れるという発想は面白いですね。

    わたしが魔法を説明するなら、まず間違いなく物理学を利用するので、その発想に驚きました。

    設定、世界をしっかり作り上げて書こうとされていることもすごく伝わってきてよかったです。

    ひとつの発想(作者さんからすればひとつではないかもしれませんが)から世界を広げられるセンスにびっくりです。

    作者からの返信

    お忙しいところ、拙作をお読みくださりありがとうございます。

    第3話というか、「Ver1.3 特任魔法研究生」の部分が本作の設定を説明する部分だったので、独自性や特徴といったものを味わうには丁度良かったのだと思います。

    さて、独創的な魔法の設定だとよく言われるのですが、正直に申し上げると魔法自体が後付けなのです。ネタが割れれば「そんなことか」と思われるかもしれません。

    本作のテーマは(ソフトウェア)プログラミングをイメージで解説するというものです。プログラミングでパワーアップする媒体を探すところが原点でした。

    機械の類がプログラミングで動くのはひねりが無さすぎます。現実と全く同じだからです。執筆に至るまで、人間のようなアナログな存在を媒体にできないかと考えていました。

    人間そのものを強化することも考えたのですが、人間の場合、1以下の状態が発生した場合、人間2.5人分というような非常にグロテスクな状態が発生します。2人に加えて上半身半分みたいなものです。人体が2割減ったら、失血死するのでゼロと同じです。人間そのものを扱うのはやめました。

    人間が生み出すエネルギーを対象にできないかな、と方向をぼんやり定め、魔法か超能力といったものが候補になりました。

    超能力は読者が把握しづらい、魔法の方が良いだろう。……という経緯で「魔法」を使うことにしたのです。

    順序が逆だったために、従来になかった魔法が誕生したというわけです。私は魔法にこだわりがあるわけではないので、続編は魔法が意味を持たなくなってきます。描きたいのは、心理戦や駆け引きです。

    そういった意味でこのたび、企画(頭脳戦・心理戦)に参加させていただけたのは非常に有意義なことでした。本作では後半部に駆け引きが集中します。未だ力不足な点が随所にありますが、今後とも拙作をよろしくお願いいたします。

    編集済
  • なるほど、雰囲気だけで理解してる感じはありますが、ソフトウェア魔法ってそういう道具(ハードウェア)を媒体に練り上げて発動させるっていう、割と科学的な側面が強い魔法なんですね。(この表現が合っているのか自信ないですが)
    決戦に向けて、ハードもソフトもさらに有用性と威力を高めていかなくては、そんな感じの気概を感じます。

    作者からの返信

    丁寧なご感想、重ねて感謝いたします。ありがとうございます。

    複雑な言葉が出てくる内容ですが、いっそのことハードウェアやソフトウェアといった小難しい部分は無視してくださっても構いません。

    作者の立場から申し上げますと、設定を細かくして、IT技術をできる限りリアルに比喩できるよう腐心した結果、読者にとって面倒くさい描写が増えてしまいました。深く考えなくてもストーリーは楽しめると思います。

    作風や個性と言えば聞こえは良いですが、非常にとがっている部分なので、もし不満を感じる方がいらっしゃったら謝るばかりです。(話が脱線してしまい申し訳ございません。)

    ハードウェアを媒体に練り上げるという表現はその通りです。科学的な側面が強いとおっしゃってくださり、光栄です。実はその部分が本作のテーマであり、設定の肝です。今後、有用性と威力を高めるために主人公たちが奮闘するという物語です。