今回の件で、デスティンがアキムをある程度認めて歩み寄る姿勢を見せたのか、それともレッドベース先輩がアキムの能力を認めて機会を設けたのか、いずれにしても、ここでデスティンがアキムの研究を認めなければ、戦力の増強が遅れそうですね。そして、食べている肉の描写が本当に美味しそうですね・・・夜中に読んで、お腹に響きました!><
作者からの返信
感想ありがとうございます。
このエピソードで語られている懇親会は、現実で言うところの飲み会みたいなものでしょうか。主人公アキムも、同輩のデスティンも未成年ですので食事会になりました。
主人公アキムは感性の鋭いキャラクターで、食事の味や気候の変化などに強い好奇心を持っています。一方で人間付き合いは下手くそです。
ひき肉に舌鼓を打つ描写はアキムならではの感想です。また、順調に研究が進んでいる現状を比喩したものでもあります。日常が充実しているときは食事も美味しいです。成長期のメシは美味いというニュアンスも含んでいます。
一方で、アキムの人付き合いへの興味の薄さは他のキャラクターとのコミュニケーションや掛け合いの少なさに現れています。作品を通して会話は淡白です。ここに本作最大の失敗が隠れていまして、無骨な主人公を描いたことが、脇を固めるキャラクターの人間味が薄くなり、群像劇として物足りなくなってしまいました。
「ソフトウェア魔法VS.影の王」はアキムと彼の脳内と外界を描いたものです。とはいえ、ライトノベルと言えば掛け合いやセリフ回しの妙味が王道ですので、マイナー傾向が強くなってしまったのは評価が分かれると思います。
次回作は群像劇をしっかり描いてみたいと考えています。
分かりやすく、面白いです!
そこから深く進展させている!
新しく読む度に最高点が更新されていく気分です♪
作者からの返信
お褒めの言葉ありがとうございます。
もしや、猫マイル様はモノをつくる、あるいは研究する立場の方ではないでしょうか?
……いえ、すみません。
というのは、本作 WIZARDWARE魔法戦記は、そういった方をメインターゲットにして執筆した小説なのです。
無論、すべての方に楽しんでもらうためにあらゆる努力をしてきました。しかし、突き詰めるとやはりメイン層主体というのが着想時点から創作に根付いています。
したがって、WIZARDWARE魔法戦記は70%、80%、100%といったように段階別で楽しめる度合いが変わるように思います。100%楽しめるのは、やはりコンピューター関連の勉強あるいは仕事をしている方になるでしょう。
一応、2020年から実施される小学生のプログラミング学習を念頭においています。時流をとらえるのは作家の責務です。読者数、メインターゲットの数が時間とともに増えていくのではないか……野心的な作品と言えます。
その反面、本作の尖った作風から小難しい印象を得る方は70%しか楽しめないかもしれません。そこをいかに100%に近づけていくかが今後の課題です。広く深く……苦労が絶えないと思いますが、挑戦する価値はあると思っております。
>魔法弾の光条を複数名の魔法士が連携して放つという前代未聞の離れ技を披露した。
ここの主人公の発想が天才すぎる……!
「体内で魔法弾を連結させよう」からの「複数人でつなげればさらに良いんじゃね?」のアイディアがマジすごい。発明家のひらめきだわぁ
作者からの返信
コメントありがとうございます。たいへん嬉しい感想です。このシーンでのアキムのアイディアこそソフトウェア(やプログラミング)の発想そのものです。時折、コンピューター技術の職場では「逆転の発想」や「着眼点の変更」といったものが生じています。残念なことにその多くが文書化されることなく埋もれていますが、他分野の方が役立ててくだされば、大きな財産になると思うのです。本作は、現在進行形で消えゆくアイディアを残すことをテーマにしています。(それが「ソフトウェアでものを考える」という作業です。)
純粋数学の分野でも数学小説が書かれるようになって、難しくとっつき難いと思っていた思い込みを排除できたり、自分の頭の中の整理に役立ったりしています。
コンピューターの基本構成(?)であるハードウェアやソフトウェアに関しても、同じ様な小説がないのかと思っていたら、それ以上の小説に出会ってしまいました。
これが、本作に対する私の感想です。
作者からの返信
感想コメントならびに温かいお言葉ありがとうございます。
作者の不勉強なのですが数学小説というのは全く知らず、只今調べているところです。果たして小説に数字や数式が登場するのか興味があります。
と言うのも、本作を執筆する際に気をつけたのが専門用語を極力避けるようにしたことだからです。日本語の小説は本来、縦読みです。横書きのプログラミングや数式とは相容れません。面白いもので、縦書きに用いる漢数字はゼロの概念がないからか、千とんで一の方が九百九十九より文字数が少ないという特徴があります。(「とんで」はカウントしません。)計算をするのも一苦労です。日本語小説と科学技術は本来別物なのではないかと思っています。
ただ比喩表現を用いれば根底にあるものを表現することができます。(国内で)科学技術を説明する際に日本語が使われるのであれば、「例え」を駆使すれば垣根を超えられるのではないでしょうか。
ストーリーを使って数式の流れを表現するようなものですね。ちょっと私にはハードルが高すぎて思ったようには完成しなかったというのが反省点です。ニーズに乏しいエンターテイメントと言えど、もっと才能のある人なら面白いものが書けるのかもしれません。