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ニュースアプリでさりげなく目に入った『熊本くんの本棚』。
オリジナリティに溢れて深く潜るような語り口、
熊本くんとみのりの人物像にすぐにハマりました。
小説的な挑戦に溢れていて、
家族、ホモソーシャル(ゲイかは別として)、呪縛的な女たち、みのり、
彼らの中で熊本くんが複雑化していく様子は
何度も読み返したくなるような重厚感でした。
こうしてネットで腰を据えて長編を読むのは初めてでした。
感動的な出会いをありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださりありがとうございます! 書籍版ではかなり改稿、カクヨムに掲載したものの「つづき」を書きました。
もしお時間ありましたら、ぜひその後の彼らをよんでいただけたら……。
編集済
迸る感じが……
作者様にもストップをかけられない何かが勝手に言葉になり、ずっと迸り続けているような……そんな気がしました。
ある意味トランス状態のようなものをずっと継続させたまま、作品を書き切ることは、普通は不可能ではないかと……一般人にはそう思えます。意識を別次元へ置いたまま物語を綴り続ける神懸かりとも思える作者様の力に、ただひたすら圧倒され、言葉を失います。
導入部分はどれも同じ、読者が食いついている間は完結しない……そんな物語が大量生産される空虚さを思いました。
どこにも、何にも属さない、『熊本くんの本棚』の世界を、まざまざと見せつけられました。
深い余韻が、いつまでも消えません。
この世界を存分に楽しませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
最後まで読んでくださりありがとうございます!
なかなかジャンルわけしづらい作品ではありますが、届いたこと、とても嬉しく思っております!
レビューがうまく書けそうにないのでこちらに失礼します。
鮮烈。この一言に尽きます。
最初の方は、なんとなく先が読める感じの話かな? と思ったのですが、あれよあれよと物語は展開し、壮大で緻密な世界でした。
ボーイズラブ的なものは全く興味がないですが(本作の場合ボーイズラブに括られるものではないと思いますが)、過激な描写が随所にありつつも、物語性が上回るというか、そういう描写も含め、作品として完成されているのだなと感じました。
全体的に、どの場面も映像が目に浮かびます。
最後、読者の判断に任せる部分でしょうか、手を握ってくれているのは誰なのでしょう。自分が大切なところを読み飛ばしたのではと、気になっています。
この最後のページの力強さ、素晴らしかったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
素晴らしい感想に感激、皆さんに読んで欲しい……。
最後の手はだれか、読者に委ねつつ……。
うわああああ。。。。。。。。。読み終えました。感じたことを書かせてください。
誰か、人によって大きな苦しみ、悲しみ、巨大な不安を与えられたら、自分でそれに対してアジャストできるというか、防御システムみたいなものが、うまく働く人と、そうでない人がいて、防御システムが働いたとしても、その代償はおおきくて、生きてるのに死んでるみたいで、どうしようもなくて。でも本当の自分をまた取り戻してくれる助けをしてくれるのが、誰か、手を握れば握り返してくれる「人」。なのかな。
最初から一貫して、クールで無機質な熊本くんが、まつりによって創られた身代わり人形的なタクミが死んだと感じた瞬間から、体の痛みと共に心の感覚を取り戻す、身体中に熱い血が再び流れ出したようで、ググッと熱くなりました。
熊本くんは作中で 「生きているだけで、凶器にだって人はなりえる」って言ったけど、気づいていないだけで、生きているだけで誰かを救っているのかな。熊本くんにとってのその人、たぶん、熊本くんはあかりちゃんにとっての`その人´
なのかなあ。
「熊本くんの本棚」書籍化になったら、(なって欲しい!!) 私、佐賀瀬くんの本棚 (笑) に絶対、ぜえったい並びます。
\(^o^)/
長々と失礼しました。
作者からの返信
感想アンドレビューありがとうございます!
そう感じていただけて、作者として光栄で、誇りです。
あえて書かない部分にも言及していただき、嬉しいです!
こんばんは。
毎日こっそり、読ませていただいていました。読了です。
何かが起こって、誰かが言って。
それから、その中から、どうするかを選択するのは、なるほど消極的な頭のいいやり方かもしれないですね。
でもそれを続けていくには、実は相当の強さが必要です。人の意思に乗っかったのに、その尻拭いは自分にかかってくる。
その理不尽さは、自分の招いたものであってもなかなか耐えられるものではありません。
そうやって溜まり溜まったあれこれがある日爆発して、爆発させられたと自覚した次の瞬間には視界を奪われる。
皮肉めいたなんてものでは到底ない、理不尽もここに極まれりという感じです。
……熊本くん主観では、ですが。
これを俯瞰していた人たちは、どう感じていたのかなと想像します。
いくらか書かれてはいますけれど、それはほんの一部でしょうから。
私ならば、これがお話だから最後まで読みましたけれど、きっと目を逸らしてしまうのだろうなと。
うまくまとめられませんが、通しての感想です。
最後になりましたが、完結お疲れさまです。
まあ私の読み終えるのが今になってしまっているので、遅れ馳せですが。
作者からの返信
須能さま
最後まで読んでくださりありがとうございます。
丁寧に読んでいただき、感謝! です。
「ジャンル的には興味ないけど1話だけでも読んでみようか」と軽い気持ちで読み始めたら、一気に最後まで読んでしまいました。途中から熊本くんの小説になったので、「これどこに熊本くんの創作入ってるかわからんのだよな」と、引き込まれつつも疑いながら読んでました。で、ラストシーンも「熊本くんの小説」なんですよね。何書いてんだこの男は、と感動しつつも笑ってしまいました。いや、この解釈で合ってんのかな? 見当違いだったらすいません! とにかくめちゃくちゃ面白かったです!