第2話 小学生

小学生の時。この時はあまり記憶にはないが親から聞いた。


1年の頃、1人の男子に消しゴムを取られた。


消しゴムは何回も取られ母に買って貰ってはまた取られ、を繰り返していたそうだ。


そしてある時、教科書を塗りつぶされた。

落書きなんてものではない。


開いた2ページを、全て黒く塗りつぶされた。

それはさすがに母にバレて、その男子と両親に話をしたそうだ。


その人の母親は「そんなことはしない」と男子を庇った。

それはそう。だって親は子供を信じる。当たり前だと思う。


私の母が何を言ったのかはわからないがほの母親は男子の部屋を調べたそう。


そして母の前に差し出されたのは取られた私の消しゴム、それも両手に抱えるほど。


男子は母の目の前で父親に殴られたと聞いた。


親がいろいろ話してそれは解決したそう。




─────

この話を聞いたのはつい最近のこと。


私の小学生の時はまだスマホよりガラケーの時代だったため小学生は携帯はあまり持たなかった。


ネットとの関わりも比較的少なかったと思う。


それでも小学生の頃からこんなことをする人がいる。


ということは。


今のネットが身近にある時代。


小学生もスマホをいじるようになった現在。


SNSで何があるかもわからない。


私が消しゴムを取られたので済んだのは不幸中の幸いだったと今なら思える。



だけど取られた分の新しい消しゴムを買ってくれるのは私の母だということ。


それは働く子連れの親にとってかなり大変なことを理解してほしい。

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アヴァンティ @moti_0512

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