読みます企画のひとつのお手本

 読みます企画や書評します企画って随分増えましたよね。作品立てて感想を書いていく形が定着したなーと。

 言うまでもないことですが、企画で作品を募集してのそれって、拷問みたいなものだと思うのですよ。自分の好みでない話や文体のも読まなきゃならないのですから。わざわざやりたがる人の気がしれな……げほっ、がほっ…………

 そんな過酷な試みなので、真面目に取りこぼしなしにこなそうとすれば荒んで行ってしまうし、中にはリタイアしちゃう人もいるし、酷いと無視を決め込む人もいることでしょう。

 そんなサバイバルな企画の進め方にひとつのお手本を出してくれるのがこちらの感想だと思います。何せ、読めないものは読めない、挫折したって正直な感想を書いてくれてるのですから。
 感性が合わないってことはいかんともしがたい。誰にでもあることです。それを正直に真摯に述べてくれてます。我慢して無理して読み切るだけが誠実さじゃない。手心を加えず平等に接しようとするのなら、自分の感性でもって無理なものは無理って挫折を伝えることも誠意なのだとこの企画を追っていて気づかされました。

 本篇以上に面白いのが二次会、三次会の創作談義です。楽しく為になりますよ!