読みます企画や書評します企画って随分増えましたよね。作品立てて感想を書いていく形が定着したなーと。
言うまでもないことですが、企画で作品を募集してのそれって、拷問みたいなものだと思うのですよ。自分の好みでない話や文体のも読まなきゃならないのですから。わざわざやりたがる人の気がしれな……げほっ、がほっ…………
そんな過酷な試みなので、真面目に取りこぼしなしにこなそうとすれば荒んで行ってしまうし、中にはリタイアしちゃう人もいるし、酷いと無視を決め込む人もいることでしょう。
そんなサバイバルな企画の進め方にひとつのお手本を出してくれるのがこちらの感想だと思います。何せ、読めないものは読めない、挫折したって正直な感想を書いてくれてるのですから。
感性が合わないってことはいかんともしがたい。誰にでもあることです。それを正直に真摯に述べてくれてます。我慢して無理して読み切るだけが誠実さじゃない。手心を加えず平等に接しようとするのなら、自分の感性でもって無理なものは無理って挫折を伝えることも誠意なのだとこの企画を追っていて気づかされました。
本篇以上に面白いのが二次会、三次会の創作談義です。楽しく為になりますよ!
こちらは自主企画で集まった作品を読み紹介レビューをして頂ける場となっております。
作品ごとに。
・簡潔にどんなお話なのか。
・それが「自分の好み」的にはどうなのか。
をまず明示してくれて、そのうえで作品の中身へと言及していきます。
そのため読みたい作品を探している読者の方にもパッと見て作品のタイプが伝わりやすく、紹介企画としてはその時点で有難い。
そして小説は好みによる差も大きいものですので。
紹介されている作品がこちらでは伺いしれない企画主様の「好み」を基準に低く扱われていたり、逆に高くなっていたり、という心配がないよう「自分の好みかどうか」が可視化されております。
「絶賛されていたから読みに行ったのに微妙だった」ということが誰しもあるかもしれません。好みは人によって違いますので、そういったことは起こり得る。
この「自分の好み的にはどうか」が可視化されていることにより、こうしたギャップの差を防ぐことができる親切設計です。
紹介も内容を分析したうえでネタバレを避けて語ってくれ、かつ本当に素直に書いてくれている。
その率直さが読んでいて心地よく、信頼できる紹介内容を作ってくれていますので、読むものを探したいという方は是非活用してみてください!