航空自衛隊で広報を務める飛行部隊 ブルーインパルス
ドルフィンライダーと呼ばれるパイロットになることは、特別なこと
真っ青な空に高度な技巧にて、美しい飛行絵巻で魅了させてくれる彼らは、希望や夢を見させてくれるヒーローです
そんな松島基地に所属するヒーローパイロットたちの日常がこの作品にちりばめられています。
空を飛ぶときも、飛んでいるときも、着陸したときも、屋内で仕事をしているときですら、その会話は日常的。
しかし、その会話から、航空自衛隊やブルーインパルス、または自衛隊の専門用語などがちりばめられているので、パイロットのリアルな日常も見えてくるのです。
コミカルな会話を追っていくうちに、いつのまにか自分たちも基地の中で、彼らのそばにいる空気を感じ、おなじ職場でその賑やかな会話が耳に入ってくるような臨場感もあります。
内容はコミカル、影さんのこだわり(飛びたない&とある大好物)が牽引(時にキーパーの青井班長のこだわりも)
本当のブルーインパルス飛行隊でも、パイロットに整備士キーパーさんたちは、こんな日常を送っているのかもしれません。
影さんがブルーを卒業したところで物語は完結していますが、築城パンサーな影さんにもいつか会いたいです!
影山三佐は、ブルーインパルス五番機の凄腕パイロットである。
本人は整備士になりたかったはずなのに、なぜかパイロットをしている不思議。
本人は嫁ちゃんのおにぎりを片手に「飛びたない、飛びたない」と言いながらも、嫁ちゃんのおにぎりを食べきると、ちゃんと空を飛ぶのである。
そしてついた渾名が、『シャウト』。
ちゃんと『シャドウ』というタックネームがあるはずなのに、なぜかブルーのメンバーやキーパーたちには『シャウト』と呼ばれてしまう不遇の人であるが、それは空を飛んでいても叫ぶ――シャウトしているせいでもあるのだ。
ある意味、自業自得である(笑)
そんな愉快な影山三佐は、出身基地である築城基地のマニアさんや地元の人たちに大変な人気者である。なんだかんだ言いながら、心優しきシャウトさんは、今日もおにぎり片手に叫びながら、観客に感動を与えるための空へと飛び立つ。
そんな素敵なシャウトさんを読んでみるといい。彼の言葉と行動は、笑いばかりである。