別解かー!


「だろ?それと同じさ」




数学の授業が、教科書と違う解き方、いわゆる別解されてることを、拝島に聞き、初めて知った平泉。


別解なんてものいらないじゃないか!


そんなことを言うと、拝島が文系でも納得できる説明で、納得させてくれた。


世の中、何か1つ間違えたら、取り返しが必然的につかなくなる。


そんなことがないように、違う方法でもゴールに付けるようになっている。


別解とは、そんなものでもあるのだ。


違う道から辿り着いた人がいるから、世界が広がっていく。


別解も同じような物。




キーンコーンカーンコーン




そんなことを教えてもらい、次の授業の時間になった。




放課後




部活に向かう途中。




「別解かー!自分でも探してみようかな」




「バカ野郎、そんなことしてる暇あったら習ったことを理解しろ」




正論




「えー、理解したよー?」




「じゃあ、1人で解けるようになるまで勉強しろ」




正論




「はーい...」




そんなことを話しているうちに、美術室についた。




「んじゃ、じゃあねー!」




「おう、また後で!」




「こんにちは〜」




今日は、ついに自分にも仕事が来る予定だ!!


頑張るぞー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

上下等式 高坂 時雨 @siguretakasaka1280

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る