小説を書き始めたばかりなのにしっかりとした短編小説になっています。男女の切ないリアルな恋愛感情がよく描かれています。
およそ誠実とは言えない少年。傷つくと知ってなお、その男から離れられない少女。その少女の想いが欲しくて、望まれもしない正義を振りかざす少年。人の隣にあるための資格とは何か、という問いには、答えどころか意味はない。結局、惚れた慕う、愛とはエゴなのだ、とこの作品を読んで思うのです。