昔々、まだ、フォートランとかコボルという言葉が使われていた頃。
大学には計算機室という夏は涼しく冬は暖かい、他のどの教室より優遇された部屋が有りました。
その部屋の主であられる計算機様にお願いをするために、学生たちはプログラム1行につき1枚、カードにパンチャーで穴を空けたり、マークシートを塗ったりした束を、計算機のお付きの人に渡したのでした。
「今日はプリンターが混み合っておるので3時間後に結果を取りに来るが良い。」
お付きの人に言われ、時間を潰して再び訪れると、神殿の横の机にいくつもの出力帳票の山。
その中でひときわ低い、紙3枚の山を嫌な予感しつつ見ると、1枚目に、やはり私の名前。
2枚目にはお前10行目で文法間違ってるから打ち切った(意訳)とのお言葉。
3枚目には、CPUタイム0.01秒と出力用紙3枚の請求書……。
その後、パソコンの普及で大型計算機様とは、2度と会えないかと思ってましたが、今になって、雲の中の計算機様に瞬時にお願いができるようになるとは!
めでたしめでたしw
作者からの返信
すでにコメントが、よく出来たエッセイですやん〜 wwww!!
コメントありがとうございます!
時代は進みますねぇ……。
こういうのいいなぁ
忘れがちですけど、新しいものに触れたり勉強することって本質的には楽しいもんなんですよねぇ
作者からの返信
ありがとうございます!
そうですよねー。いろいろ学ぶのはよいことです!
知識もの小説でもないとこういうシーンってあまり無い気もしますが、
大学ですし、ナチュラルに放り込んでみました。
今後もちょくちょくテクニカルな話は出てきますが、それもエンタメとして楽しんでいただけると幸いです。
お勉強ってホントは、どっかそれ自体エンタメなんすよねー。