絵を描くのが好きな女の子の、青春なお話です。「跳躍」がいい味を出していますね!
主人公の高校生、牡丹は絵を描くのが好き。親友はいるけど、学校はあまり好きじゃないし家族仲もイマイチ。そんな中、コンビニにて漫画を立ち読みする男子と漫画について話すようになり……。牡丹の鬱屈した心情が伝わってきます。花の女子高生なんて言葉もあるけど、実際は皆が牡丹のように悩みを抱えているのでしょう。それでも目標に向かって努力する彼女を応援したくなります。明るい未来を予感させるラストも素敵でした。
主人公がとても気に入った。素手格闘で屠った象を焼いて食べたり1キロ先のハイジャック犯の頭を狙撃したり黒板の裏に隠したヘロインをエサに犯罪組織を壊滅させたりするのでは一切ないが、題名通りの内容が流れる内に少しずつ穏やかに絵への情熱を育み、同級生との距離の取り方に苦労しながら精進を重ねていくのが実に良い。 コンビニの漫画談義がまたリアル。観察力の鋭さ、相方の熱意がじんわり伝わる。 私が会えて良かった作品の一つに数えられた。
生活していて感じる些細な歪。そして、自分にとって大切なモノ。それらを感じる繊細な心を素敵に表現されています。かけがえのない大切な時間を分けてくれるお話です。
情熱を注ぐ趣味についての話を聞くのは、それが例え自分が全くかじった事の無いモノでも、へんてこりんなモノであっても楽しいものです。コンビニで出会ったマンガ好きの二人が語り合う様子が微笑ましく、そして絶妙な距離感で繋がる関係がクセになる作品。主人公「ぼたん」の友人「ガチャ子」とのやり取りも含め、全体的にゆる~い感じで幕を開けていますが、その中に時折、流れ星のように一瞬光る「ぼたん」の心の声が胸を打ちます。まったりとした中に深みのある空気を味わってみて下さい。
マンガの好きな高校生同士が、コンビニで出会う<ボーイミーツガール>ですが、ストーリーはゆるゆると進行中です。立ち読みする二人のマンガ談義や友人同士の会話が、近くて楽しくて可笑しくて、なぜか切なくて。どこにでもいそうだけど、ピュアなオンリーワン。ペンタブでイラストを描く主人公・ぼたんちゃんが、この頃は親友に思えてきました。時流話説さんの文体に漂うユーモアが好きです。これからどうなるのかな?ゆるく楽しく連載中です。