あの娘ぼくが歯医者に通ってると知ったらどんな顔するだろ〇(岡村〇幸『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだ〇う』)
【前回までのあらすじ】
その日、
予定を立てると大体発生するのだが、今回も予定の時間より3時間も前に目が覚めてしまい、
(どう゛じでだよ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!)
と藤原竜〇の真似をするガーリィレコー〇さん風に心の中でシャウト、寝直すも次は一時間半前に覚醒。歯医者から帰宅したら寝る事にし、タブレットでネットを眺めたのだった。
何の因果か、前の晩に歯を磨いていたら、以前修復して頂いた前歯が欠けてしまったので、改めての修復もお願いし、果たしてそれは無事に済んだ。
するとそこで、毎回お世話になっている美貌の歯科衛生士さんが一言。
「幽冥牢さん、マウスピースは今お持ちですか?」
(ん?)
と思ったが、不携帯である事を告げると、彼女は言った。
「今修復した前歯なんですけれど、マウスピースをはめてみて、合わなかったら調整する必要があるんです。なので、お伺いしてみたんですけれども……」
(ふむ、なるぽよ……)
腑に落ちた幽冥牢は
「帰宅して合わせてみて、不具合を感じたら電話して持って来ます」
と告げ、歯医者を後にした。
出がけには曇っていた空は忌々しい晴天と化しており、肌の弱い幽冥牢のそれを刺しまくる。
いつも思うが火傷しそうだ。もしかしたら『ヴァンパイアハンター〇』の様に、土に埋まる必要があるのかもしれない。
不意に思い付いておかず以外にコンビニでカップアイスを入手し、命からがらという様子で帰宅すると、えいやさ、とばかりにTシャツを脱ぎ捨て、パンツだかズボンだかも脱ぎ捨てた。
暑ければ人は自宅において、パンツ一丁になってしまうもの……!
マウスピースを合わせ、異常がなかったので歯医者さんへ電話。その後、石鹸とタオルで簡易行水を済ませた。
それから机に着くと、カップアイスをさじですくって一口。
(美味い……っ! 圧倒的冷たさ……圧倒的バニラアイス……!!
焼き尽くされそうだった心身に染み渡るバニラの美味しさ。
(よし、今日は二度と外に出ない)
決心した幽冥牢は食べ終わったアイスのカップを捨てると、アイスノン先輩を用意し、寝床に転がるのだった。
普通の日記になった事にも驚いている幽冥牢であった―
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