四の〇イフ~Four 〇nives~(坂本龍〇『千のナイ〇~Thousand Knive〇~』)

【前回までのあらすじ】

 幽冥牢ゆめろうは悩んでいた。何にかというと1月下旬に契約した携帯電話の料金請求が予想外に不定期に来る事にである。

 つまりは

『これは支払い分』

と思って取っておいても一向に請求が来ず、いずれ当然その大きい額のしわ寄せがきて苦しくなる為、

『ならばこれで来月分の公共料金とかタブレット料金とか支払ってくれるわ!』

という感じで支払うと、狙い澄ました様にそこに請求が来るというコンボが繰り返されているのだ。当然、

『い、今は支払えないので待って下さい』

となり、電話機能やネット接続が止まったりする。後に送られてくる請求書の分を支払ったが、何故かまだネット回線だけが復活しない。

合計で4回分の支払いが後に残っており、それは遅れての支払いでも大丈夫と確認が取れたのだが、携帯の方でやり取りしている支払いサービスへの接続が出来ない為、そこへチャージする為の他の方法を調べている真っ最中なのだった。


 どう考えても、携帯を持つ以前より、かなりお金も労力もかかっている。

 利便性、とは。

 そっと己の手を見る、幽冥牢であった。

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