ヨゴレの如くなっちまった悲しみに
【前回までのあらすじ】
わたくしこと
担当の医師に相談し、睡眠導入剤をわずかながら減らしてもらったのだが、食事の内容的にも問題はないはずなのに、熟睡出来た感覚が薄いのである。よって、すんなり起床出来ないし、日中に眠くなってしまう。
そんな時、幽冥牢は心の中で割と得体の知れない台詞をホイホイ叫んだりして気を紛らわせようとする。魂の叫びとでも言おうか。
本日は
『んぎぎぎぎぎぎぎぃ~ッ!』
であった。この台詞は昨今で言えば、何故か得体の知れない連中に突如解体されるヒロインが叫ぶ時に用いられる事が多いと聞く。ソースはネット。
これ以外でよく心の中で叫ぶ台詞を挙げてみると
『んほほほほほぅッ!』
『らめええええええええええ!』
『あ゛だま゛お゛がじぐな゛っ゛ぢゃ゛う゛う゛う゛う゛!』
辺りがそれに当てはまる。何故か成年コミックのヒロインのそれが多いのは謎のままだが、
『叫びたい内容としてふさわしいので、それを用いているのだ』
と自分に言い聞かせ、納得させている状態だ。
しかしながら、何とハレンチな台詞だろう。少年期の自分が見たらぶちのめしそうな、本能丸出しの台詞である。
あまりこれまで考えた事がなかったが、文章に起こしてみると、かなりろくでもない。最初と最後のはまだ
『言葉にならない言葉で苦痛を表している』
と言い張る事で誤魔化せそうだが、他はとても口には出せない。
(汚れちまったなあ、わたくし)
愕然とするほど落ち込むのは現在の病にもよろしくないので、事態の重さを鑑みて、場合によっては内容を把握する程度の反省に留めているのだが、そこに一筋の光明が。知人が教えてくれたのだ。
『眠い時には好きな曲を口ずさむと目が冴えますよ』
と!
早速幽冥牢は試してみた。ガンズ&ロー〇スの『ダブルトーキンジャイ〇』や声優の上〇すみれさんが先頃発表した『ポプ〇ピピック』のOPである『POP TEA〇 EPIC』などを。歌詞がおぼろげなのは気にせず、Let‘s sing a song!
数分後、そこにはメロディーを口ずさむだけの何かがいた。知っている部分の歌詞だけを口ずさむのに飽きてしまったのだ。
しかし、効果はあった。目が冴えて来たのだ。
ありがとう、ありがとう、知人の人!(誤字ではない)
一時間後、また眠くなるであろうとも知らずに、幽冥牢は曲を口ずさむのだった―
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