読むラジオ・わたくしの前回までのあらすじ

躯螺都幽冥牢彦(くらつ・ゆめろうひこ)

自分が、途切れちまっているんだ

【前回までのあらすじ】

 わたくしこと、幽冥牢ゆめろうは起床している。

 トイレにも行ったし、お茶も飲んだ。

 しかし、どうした事か、眠気が襲って来る。もう昼に近い時間だ。可及的速やかに朝ご飯を食べるべきなのにこれは一体……そこで幽冥牢は、はたと気付いた。

『私はトイレに行く為に起きたのだが、あろう事か、そのまま起床してしまったのだ!』

と! それを忘却し、用を足したものの、残滓の様にまとわりつき、痛むお腹を回復させるべく、お茶まで飲んでしまった。

 完全に朝のひと時を満喫してしまったのだ。


 恐るべし、生活習慣。これはもう、病と呼んでいいレベルだろう。

 つまり……自分は、生活習慣病に侵されている……!


 何という、絶望……。

 目の下にクマを作りながら、幽冥牢は一人、胸中で桑田佳〇の『東〇』を歌うのだった―

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