君に名は。
【前回までのあらすじ】
夜食を買いに出た先で、突如アウトロー気取りの酔っ払いの中高年に目を殴られた
『おのれ酔漢、全くの赤の他人の、それも目を殴るとは何事か!』
と思い、更に服も破かれ、靴も壊されるが、何とか取り押さえ、男を止めようとしていた連れの男性に示談金の一部はもらったものの、帰り道で犯人の家が超近隣みたいだという事が判明、こちらはほぼ家バレしてしまうわ、しかも相手の家ははっきり分からないわでぐぬぬ気分は晴れなかった。
しかも暴れようとしていた犯人を取り押さえていた所にお巡りさん登場で、事情聴取では、あったままを話したのに、相互暴行扱いにされてしまう。
結局一番マシな対応をしてくれたのは別の警官と、連れの男性であった。勿論、犯人の名前など分からない。ポストに名前は出していないので、相手にもこちらの名前は分からない事を祈るばかり。
『早急に病院でメンタルケアを受けた方がいい』
とのケースワーカーさんのお言葉に従い、明日は病院へ。あったままを吐き出して来るつもりである。発症して11年、せっかく最近落ち着いて来ていたうつ病もぶり返し気味であり、まさに踏んだり蹴ったり。
そんなあれこれを前にしつつも、
『今年は盛り返して行くぞ!』
と、一人、拳を握り締める幽冥牢であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます