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明かりのない、やがて暗くなる室内を歩くのに必要な、手元に照明の一つを求めていた。

暗い通路の中を火のついたロウソクを持ちながら歩いていた。

火を眺めるとはなんと落ち着くことか。

それは足元を線で支えられている事に気づいているのだろうか。

吊るされたり、こぼれたりせずに、空中を自由に揺らめいている。

その火は小さく儚く繊細そのものだった。

菜子は手元のぼんやりと縮まっているそれを一階、雲と壁のある部屋の床に据えてみた。

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譚の書き直し ヨナヨナ @yonayona47

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