第12話 同級生

電話を切ってコンギョを聴きながら考えた。

「あれ?9時って列車あったっけ?」

時計を見ると22時、考えるより先に、僕は寝てしまった。


「なぁ…あと何分?」

「30分。頑張れよ」

数十分後


prrrrrrrr(接近ベル)

「まもなく列車が参ります、危ないですから…」

prrrrrrrr…


「ほーら来たぞ。しっかりしろ」

「えー…」

「なんなら置いて行くぞ」

「( 'ω')ふぁっ」

コトコト音を立ててホームに入って来たのはキハ125系、もちろん気動車だ。


「この列車は久留米行きワンマンカーです」

聞き慣れた放送を聞き流して車内に入る。

「(´Д`)ハァ…」

「涼しいなぁ〜」

停車時間は僅か、1分弱で発車した。

「なぁ翔」

「ん?なんだい」

「久留米着いたら何するんだ?」

「ふふふ…秘密」

「なーんだ」


「ご乗車ありがとうございました、まもなく終点久留米です」

「鹿児島線、新幹線はお乗り換えです」


「にしても涼しかったな」

当然だ。車内の温度は20度より低いのだ。


「久留米〜、久留米です。ご乗車ありがとうございました」


「で?鹿児島線に乗り換えるのか?」

「ふっふっふ」

「正解は…これだァ!」

翔が口を開く

「ヤッパシンカンセンダッタンジャナイスカネー」

ヤッパシンカンセンダッタンジャナイスカネーとは新幹線に乗る時の決まり文句みたいなものだ

「おいおいおいおいおい、まさかの新幹線かよ!?」

「そうだよ(便乗)」


乗る電車はつばめ320号、博多行きだ。車両はN700系7000/8000番台。

通常はみずほ・さくら運用だが、つばめ運用もある







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とある一人の駅員さん 福鉄NT200 @fukutetsunt100

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