応援コメント

歩いてくる三人の若い女性」への応援コメント

  • 更新お疲れ様です。

    どうしようもなく心が「神の御下」に囚われている春。
    まだまだ……或いは一生、彼の心は解放されないのかもしれない。
    高校時代の幸奈が残した爪痕は、あまりに深い。
    それでいて激変した今の幸奈に触れたことで、彼の心は混迷を極めつつも囚われの身を脱しようとしているように見えますね。

    そしてその幸奈が同年代の同性に対して抱く感情が怯え。
    彼女の心が真に「人間」であれば。
    抱く感情は自分の歩めなかった幸福な人生を歩んでいることへの「嫉妬」か。
    彼女たちのような人生を許さなかった人々や社会への「憎悪」か。
    何にしても、もっと攻撃的な感情を抱くのが自然であって……
    ヒューマンアニマルとしての心身の加工は、彼女の「自分は人間に相応しい」という自尊心を徹底的に破壊してしまった。
    今の幸奈にとって、同年代の同性とは自分より遥かに尊い「神のような存在」に見えているのかもしれない。
    ……神の御下にあって、彼女もまた震えている。

    二人の地獄はあまりに酷似している部分があって、それでいて並べて見ると鮮やかなコントラストで目が眩みそうになります。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます。

    おっしゃる通りで。ふたつの地獄が、ここにありますね。
    それらはまったく同質なようでいて、異質なので。
    いま、ここで、彼らはもっとも寄り添いあいながら孤独なときを過ごしているのかもしれないです……。