更新お疲れ様です。
世の中には、いかに謝っても許されないことがある。
許されることを願わず。
罪として、教訓として背負い。
同じ過ちを繰り返さぬよう生きる。
それこそが「罪への償い」なのだと、私考しております。
もし幸奈の今後が人犬であるなら、それは不可能なこと。
人犬に出来ることは、その悲惨な余生を憐れんでもらうことだけなのだから。
けれど、人間に戻れるのなら。
決して許されぬ罪に心身を削って許しを乞う無為をやめて、本当に「罪を償う」ことが出来るかもしれない。
なんだか、読み進めると胸がつかえて仕方ないですね。
正しさとは、幸福とは、人間とは。
何も分からなくなってしまう。
柳先生なりの、彼等なりの答えを見届けたく思います。
(このところ長文コメントを度々送り付けて、なんとも申し訳ない心地です……)
作者からの返信
いつもありがとうございます。
いえいえ、とんでもございません。こうやっていただく感想があるので、いつも更新できています。いつも励みになっています。
私がずっと頭を悩ませてきたテーマを、この物語を通じて感じていただけているようで、とても嬉しいです。
作者というのは単に物語の媒介の役割しかないと考えているので私があまりこの物語の前面に出てしまわないようにいつも気をつけているのですが、この物語に決着をつけられるのはたとえ単なる媒介師であっても現状私しかいないと再び気づきましたので、身を引き締めて書いていきます。
今後とも、応援よろしくお願いします!
空姉さんは南美川さんの何気ない発言に自分の過去の敵を発見してしまったんですね
春は孤独を好むというか気にしない人で空姉さんは孤高でいる事で自己確立する人なのかな
南美川さんの発言には自分と他者を同一視するという傲慢な気持ちがどうしても出てしまうんでしょうね
それがとても小さなトゲでも自分が傷つけられる事を決して許さないのが空姉さんなんでしょうか
作者からの返信
おっしゃる通りで、空姉さんはそこらへんに敏感ですね。
空姉さんと春は、とてもよく似ていましたが、やはり外界とのかかわりかたや、はっきりと拒絶できたかどうかが本質的に異なるのだと思います。