更新お疲れ様です。

空はとても自然な所作で、人間と幸奈を峻別する。
春も幸奈以外のヒューマンアニマルに対しては、人間ではないと処理していましたね。
(ポチの半端に人間っぽい泣き顔を見て、驚いたりはしてましたけど)
猫の手により歪んだ認知が、時間を掛けて正常なものとして社会に浸透してしまっているのが改めて分かって、背筋が寒くなりますね。

そして悪意なく、幸奈に突き立てられる「かわいい」の言葉。
かわいいは「可愛い」に通じ、「顔映ゆし」に通ず。
哀れなものに対して投げ掛ける憐憫こそが、その根底にある。
憐れみを向けられる度に、幸奈は自分が人間で無いのだと刻み込まれる。
それでも堪えて、笑顔を作る幸奈はいじらしいなぁ……