応援コメント

寒いんだよ」への応援コメント

  • 更新お疲れ様です。

    最初の再会から今この時まで、春は彼女を人間として扱ってきた。
    犬になりきれず、死を待つだけだった彼女を人間として救い上げて。
    自分を他人より上に置けない春だから、可能だった。
    あらゆる意味で今の春を形作った彼女だから、必然だった。

    それをこの期に及んで彼女を再び壊し、犬にしなければならないとは……
    これまでの困難は外因性だったのに対して、今回は全くの内因性。
    春は己の卑屈さを克服し、真に全幅の信頼を得なければならない。
    幸奈は人犬ではなく、犬の心を得た上で全き犬になってはならない。
    十七歳の頃と真逆の立場で、そこにある感情も正負が真反対。
    過去と現在の対比が鮮やかですねぇ。
    ……彼と彼女の未来に幸多からんことを、願わずにいられない。

    作者からの返信

    いつもありがとうございますー。

    コメントの文章のひとつひとつを噛み締めております。
    ひとつひとつが、その通りであります。

    彼と彼女はこれから昏い未来へと向かいますが、そこもいままでのように丁寧に書いていきたいです。

  • 春が与える苦痛さえも、喜びに変える絆。
    人間に戻す為には、心まで犬にしなければならない。
    大いなる逆説ですが、確かに七日間に渡る絶え間ない苦痛は、心が人間のままでは難しいですね。

    作者からの返信

    その通りですね。
    人間に戻すための条件が、いちどほんとうに犬の心をもつということ……。