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2018年8月6日 00:09
更新お疲れ様です。最初の再会から今この時まで、春は彼女を人間として扱ってきた。犬になりきれず、死を待つだけだった彼女を人間として救い上げて。自分を他人より上に置けない春だから、可能だった。あらゆる意味で今の春を形作った彼女だから、必然だった。それをこの期に及んで彼女を再び壊し、犬にしなければならないとは……これまでの困難は外因性だったのに対して、今回は全くの内因性。春は己の卑屈さを克服し、真に全幅の信頼を得なければならない。幸奈は人犬ではなく、犬の心を得た上で全き犬になってはならない。十七歳の頃と真逆の立場で、そこにある感情も正負が真反対。過去と現在の対比が鮮やかですねぇ。……彼と彼女の未来に幸多からんことを、願わずにいられない。
作者からの返信
いつもありがとうございますー。コメントの文章のひとつひとつを噛み締めております。ひとつひとつが、その通りであります。彼と彼女はこれから昏い未来へと向かいますが、そこもいままでのように丁寧に書いていきたいです。
2018年8月5日 20:16
春が与える苦痛さえも、喜びに変える絆。人間に戻す為には、心まで犬にしなければならない。大いなる逆説ですが、確かに七日間に渡る絶え間ない苦痛は、心が人間のままでは難しいですね。
その通りですね。人間に戻すための条件が、いちどほんとうに犬の心をもつということ……。
更新お疲れ様です。
最初の再会から今この時まで、春は彼女を人間として扱ってきた。
犬になりきれず、死を待つだけだった彼女を人間として救い上げて。
自分を他人より上に置けない春だから、可能だった。
あらゆる意味で今の春を形作った彼女だから、必然だった。
それをこの期に及んで彼女を再び壊し、犬にしなければならないとは……
これまでの困難は外因性だったのに対して、今回は全くの内因性。
春は己の卑屈さを克服し、真に全幅の信頼を得なければならない。
幸奈は人犬ではなく、犬の心を得た上で全き犬になってはならない。
十七歳の頃と真逆の立場で、そこにある感情も正負が真反対。
過去と現在の対比が鮮やかですねぇ。
……彼と彼女の未来に幸多からんことを、願わずにいられない。
作者からの返信
いつもありがとうございますー。
コメントの文章のひとつひとつを噛み締めております。
ひとつひとつが、その通りであります。
彼と彼女はこれから昏い未来へと向かいますが、そこもいままでのように丁寧に書いていきたいです。