男の娘モノ好きでよく食すんですが(性癖暴露)、大体コミカルなノリの作品が多いじゃないですか(偏見か?)。身バレの危機に騒いだり、性別の狭間でもがき苦しんだり。男の娘特有の物語というか(それが好きで読むんですがね)。 そこをこちらの草姫様、何ともすんなり受け入れてらっしゃる。それはもう自然体に「自分はこうなんだからそれでいいんじゃない?」と。そんな草姫様を中心に、悲しいはずなのに優しく描かれる物語と世界。これは新感覚。男の娘好きは必見です。
短編らしく綺麗なまとまりがあり、しかしそのなかにメッセージ性とどんでん返しを組み込んだ、大変丁寧で魅力的な作品です。キャラクターや世界観が、必要最低限の言葉で、実に生き生きと描かれており、まさに短編のお手本とも呼べる作品だと思います。それらの魅力は、最後(第七話)で実に綺麗な収束と終焉を迎えます。そこに残るのは、大いなる安心感と清々しさ。実に素晴らしい作品でした。
様々な立場、年齢の人に読んで欲しい物語。童話をモチーフにした、現代の童話。
人生ってなかなか、思うようにはいかない。でも、みんな精いっぱい、自分なりの生き方を探してる。イバラ姫になぞらえて、草姫もまた自分の生き方を見つける。素直でかわいい草姫に、幸せな未来がありますように。
生まれてすぐに呪いを受けてしまった王子は、それでも健やかに愛らしく育ち、そしていつしか草姫と呼ばれるようになりました。いずれ待つ呪いと。それを明かすことが出来ず見守る者と。何も知らず女性の格好をしていた草姫を待つ結末とは……。残酷な童話や寓話が多い中、草姫には多くの優しさがあふれています。一歩ずつ進んで行くかのように自分の気持ちと周囲のことを考えていく草姫の、温かい物語をどうかお楽しみください!
出だしは原作と同じ様に始まってますねv今後主人公の子がどの様な成長、冒険?をしていくのかとても気になって楽しみですw