今回は手と金をかけず直す

 今回入手したスズキレッツ2はカスタムやチューニングはせず軽く整備をして走行可能な状態へもっていこうと考えています。修理後は売却する予定です。そもそも我が家では私以外に原付を乗る人間が居ません。唯一原付やオートバイに乗る私も小さなオートバイ二台のお守りで精一杯、これ以上増やしても仕方が無いのです。


 スーパーカブは別腹なのだが……。


 部品を手配したものの、整備開始時点で到着しておりません。今回はホームセンターで手配したり私の部品箱に入っているもので出来ることをします。


 今日は雨ですか? それとも天気ですか~っ! 天気が良ければ何でもできる。外で整備も出来るってことで、行くぞ~っ! 一・二……三……ダ~ッ!


 まず最初に行ったのがタイヤのエア漏れの補修です。前回空気を充填した前輪は一週間で空気が抜けてフニャフニャになってしまいました。エア漏れしているのはタイヤとホイールの間、ビード部分です。恐らく放置期間にホイールが錆びたからでしょう。


 本当ならタイヤを新品にしたいところです。


 今回は一旦ビードを落として(タイヤとホイールが離れた状態です)からホイールの錆をワイヤーブラシやサンドペーパーで削り落として滑らかにします。ついでにタイヤ交換をしようかと思いましたが、溝がそれなりに有るので今回はしません。


 錆を落としてから空気を入れなおして放置します。エア漏れしていた部分に石鹸水を吹き付けて泡が出ないか見守ります。これで直れば良し、ダメだったらどうするか考えましょう。


 続いてエンジンがかかるようにします。ポンコツバイクで避けて通れないキャブレターの掃除です。これも本当ならパッキンとフロートバルブを新品にしたいところです。今回は再使用します。分解して清掃後に組み立てです。


 スパークプラグは部品箱に転がっていたBP6HSAを使います。指定のBPR6HSAと違うのはレジスターの有無です。Rがノイズ防止のレジスターって意味だそうです。プラグコードを取り付けてキックペダルを踏み下ろしたら火花が出ました。


 エンジンが動く条件は『良い混合気・良い圧縮・良い火花』です。エアクリーナーとバッテリーが届いていませんがエンジンを始動するだけなら大丈夫でしょう。


 ここで放置していたタイヤ&ホイールをチェックします。ビード部分から泡は出ていないみたいですね。前タイヤが無い状態だと車体が安定しません。キックペダルを踏みこむと不安定になるから取り付けておきましょう。


 燃料タンクに混合ガソリンを入れます。最近の原付スクーターに限らず消防ポンプなんかの二サイクルエンジンは分離給油と言ってエンジンとオイルを別のタンクに投入します。機械が適切な状態のオイルをガソリンに混ぜてくれるからです。


 このスズキレッツ2も分離給油式です。分離給油式ですが長期間放置してあったので油膜切れを起こしているかもしれません。保険を兼ねて燃料に潤滑油が入った混合ガソリンでエンジン始動を試みます。


 次回はエンジン火入れ式です。

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