らしくないエンジンが完成
基本的に私はホンダ純正部品をホンダがやっていない組み合わせをして自分の使い方に会ったエンジンを組んではストックしています。ところが今回はヘッド・シリンダー・ピストン・クランクシャフトの主要な部品が社外品です。その社外品を更に推奨されない組み合わせにして組み立てました。
私の数少ない友人が言うには「何ともお前らしくない、何かあったんか?」ですって。今回みたいに妙な組み合わせをしたのは純正部品価格の高騰と生産終了及び供給停止が絡んできます。
バルブ径の大きなシリンダーヘッドと直系の大きなピストンとシリンダーを組み合わせればカブのエンジンは純正四十九㏄から七十二㏄へ、更にストロ-クの大きいクランクシャフトとそれに合わせたシリンダーを組み合わせれば八十五㏄。さらにタイホンダの部品で九十七㏄なんてのもできます。
ところが品質こそ純正だから間違いないものの値段が……ね。
難しいことは良く知らんけど、メーカーが純正部品を持ち続けるのは面倒なことみたいです。出荷するかわからない部品を保管する倉庫代、そして在庫の部品はメーカーの財産とみなされて税金がかかる。税金や倉庫分を損するわけにいかないから部品代へ転嫁する。結果として部品代が値上がりするのだそうです。
徐々に値上がりするだけならまだしも供給停止となればその時点でジ・エンド。こだわりが無いなら社外部品を使うのも悪くないかなって思って使ったのが今回の部品たちです。
高性能を目指したのではなく、どちらかといえば純正部品の代替を考えて組んでみました。性能の要になるカムシャフトはリフト量が控えめで穏やかな性能になるカブ九十用。燃焼室の小さなモンキー五〇ノーマルヘッド対応の凹んだピストンとカブ九〇やタイカブ一〇〇EX互換の燃焼室の大きなシリンダーヘッドを組み合わせて圧縮比をダウン、狙ったのはレギュラーガソリンに対応すること。
完成したエンジンは腰上が新品部品で腰下は白錆を取り除いたもののくたびれた新聞配達カブの物、何ともちぐはぐな見た目ですが完成です。
このエンジンも当分使わないので保管しておきます。
つぎに触るのは何でしょうね。そういえば職場の親分が物置に古いスクーターがあるから持っていくかなんて言ってたなぁ。
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